CRYSTAL WINTER / ORIGA
 ロシアの歌姫の'94年リリースのミニ・アルバム。この人のことは、こともあろうにメタルのファンジンで紹介されていたのを記憶していて…中古で拾えました。初めて聴きます。念のためですが、メタルとは関係ありません。来日公演をも行っている人のようです。ふわふわのアカペラのロシア民謡で始まります。Voを重ねてあるので神秘的な雰囲気が漂います。"We Can Hear Your Pulse"という静かな曲は、悲壮感漂う歌唱がとても心にしみます。とてもいいです。この曲でOrigaが気に入りました。歌詞は全部ロシア語です。バックのミュージシャンは全員、日本人です。ということは日本でレコーディングされているのですね。ロシア民謡とかもあるけど、バックのサウンドを忠実にロシアっぽくは再現してないのでしょうね。こんなところでは、ちょっとがっかりしちゃいますね。最後にはなんか、異常に明るくてポップな曲が入っているのですが、なんとEURYTHMICS"There Must Be An Angel"のロシア語カヴァーでした。いい出来ですけど、こんなに明るいOrigaは好きではありません。 (純生)


LIVE IN GALWAY / SHARON SHANNON & THE WOODCHOPPERS
 アイルランド出身のアコーディオン奏者のおねいさん。先日の来日公演会場でのみ限定販売された、'00年のライヴも模様を収録したライヴ・アルバム。自主制作盤のようですが、サウンドに特に問題はなし。税込み3,200円はちと高い値段ですが、ま記念品ということで。来日公演と違って、ドラム奏者がいるのがポイント。といっても、どっかんどっかん叩いているわけではなくてリズムを軽やかにとっている程度なので、あまり気が付きません; マイナスなのは、シャロンのMCが全然入ってないこと。お声を何度も聴きたいのに…。来日公演ではアンコールでやった変則的リズムの"Mouth Of The Tobique"は2曲目に収録されています。やはりとてもいい。けど、やはりライヴに比べたら、そりゃ迫力が足りません。そりゃ仕方ないことですが。"Bonnie Mulligan"は流麗なフィドルの音色しか聞こえてきません…そうです、フィドル奏者の女性が4人もフロントに並んでという、見た目も素晴らしかった曲ですね。"Rathlin Island & Sporting Paddy"はシャロンがティン・ホイッスルを演奏する曲。そうだ、次にシャロンに会えるまでは、このアルバムを聴いていよう。 (純生)


ROOTED / CELTUS
 日本デビューしたCELTUSの3枚目のアルバム。この作品は正規には売り出されておらず、コンサート会場かファンクラブの通販でしか買うことができない(私は後者で購入)。だからといってまったく手を抜いた作品ではなく、アルバム・ジャケットなども前作のスタイルを踏襲している。内容はというと、相変わらずポップスの部分は耳障り良く落ち着けて聴けて癒し系であるがどこを切っても金太郎、なのである。むしろ心動かされるのはケルト調の軽快な楽曲(このアルバムはこちらが中心)。トラディショナル風有り、POPS風有り。特に7はライブ・アルバム(一般入手可)にも納められているが、我が息子をして「踊りたくなっちゃうよ」と言わしめた佳曲!(親ばかちゃんり〜ん)。やはり子供の頃から慣れ親しんだパブ・ミュージックに強いのか、ママ坊! とりあえず、前述のように日本でのライブの道も開けたようなので彼らの来日がとても楽しみ。ライブ後には必ずファンとの交流のためにステージから降りてきてくれるのだそうだ。日本では・・・無理かなあ?  (Rika Mercury)




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