RIPTIDE / ANAM
 アイルランド、スコットランドで活動する男女2人、計4人からなる若手?ケルティック・バンドの'98年リリースの2nd。来日公演も2回行っています。男女1人はそれぞれ美男美女です。その2人がVoをとります。もちろんインスト曲もあって、わりと基本的なアイリッシュ・ミュージックをされています。個性的なのは、歌曲のポップなメロディにおけるセンスがいいことかな。メロディが純粋なケルトじゃないです。また、バウロンやアコギ、ブズーキといった地味な?楽器がメインな中、華となる楽器はアコーディオンかな。若いんだか、おばさんなのか分からない人が、結構凄いプレイをされています。"Mary and the Soldier"…女性Voが歌い、歌メロが明るいこの曲は、来日公演でもプレイされいると思う。しっかりと覚えているんだから、名曲…というか目立つ曲だったんだろうね。 (純生)


ANAM / CLANNAD
 アイルランド出身の代表的なトラッド・バンド。'90年リリースのアルバム。日本盤です。30年以上のキャリアがある彼らは時代と共にサウンドも変化させてきているようですが、私は近年のしか聴いたことありません。そして近年のサウンドは私にはかなり退屈だったりします; いえね、中古で落ちていたので買ったのですよ。アトモスフェリックな女性Voメインで、男性Voも入ってきます。静かで幻想的なサウンドです。元気はないです。派手さもないです。踊れないケルトです。来日公演も退屈だったなー。きれいなサウンドではあるんですけどね。ケルトなメロディは私にはほのかに感じられる程度。Sax奏者として元KING CRIMSONMel Collinsが参加していて、結構目立ったプレイをされています。来日公演にも付いてきたよね。 (純生)


DONAL LUNNY COOLFIN / DONAL LUNNY COOLFIN
 プレイヤー、そしてプロデューサーとしても30年以上活動してきているアイリッシュ・ミュージック界の大御所Donal Lunnyの久しぶりのバンド形式によるアルバム。'98年リリースで、リリースと同時にこのバンドで来日公演も行っている。8人のバンドのメンバーに加えて、女性Voを3人、Sharon Shannonらのプレイヤーもゲストとして迎えていて、かなり豪華なアルバムになっている。が、バンドというのはその分希薄になっている。女性Voの歌が入る曲も悪くないのですが、Donal Lunnyがやる音楽で素晴らしいのはダンス・チューン。このアルバムにも数曲入っています。最初は軽く始まって、最後の方には全員が音を出していき、いやでも気分は高まります。イーリアン・パイプ、アコーディオン、フィドルと華になる楽器が同時に音を出してしまうのですから、とっても豪華です。こうやって音を聴いているだけでも凄い!とか思ってしまうのに、動いてしまったら、かなりの感動を伴ってしまいますよね。また歌曲でも"Moldavian Triptych"は、ダンス・チューンののりのまま、Voがのってくるので、非常に楽しい。この曲はかなり好き。 (純生)