THE BOOK OF INVASIONS / HORSLIPS
 アイルランド出身のロック・バンドの'76年リリースのアルバム。A Celtic Symphony…なんてサブ・タイトルがついています。どんなだ?と期待しちゃいますね。そして、期待通りで私がこれまで聴いてきた他のアルバムに比べるとケルト色が濃い感じがします。ロックであるのですが、他のアルバムのロックよりも、上品で繊細な音作りになっている感じ。サブ・タイトルから勝手に想像するほど大仰なもんではないですが。"Power And The Glory"はオルガンのリフ(?)が印象的な曲で、後半には結構長い目の弾きまくりのフィドル・ソロが入ってます。"Warm Sweet Breath Of Love"…ギターの奏でるメロディが、THIN LIZZYの曲にそっくり(曲がすぐに思い出せないけど)。アルバム全体通して、同じメロディーを多用しているあたり、コンセプト・アルバムの類なのでしょうね。いやでも、そのメロディを覚えてしまいます。曲の展開を強引に変えるようなやり方はプログレ的かも。    (純生)


VOICE OF THE LAND / THE IRON HORSE
 ケルトっぽいので、というか何か聞き覚えがあるバンド名だったので、100円で拾ってきました。'95年リリース、5人組の正しいケルティック・バンドのアルバムでした。拾えて嬉しい。パイプとシンセ兼Voが女性で、美形っぽい。なにやらBBCのThe GamekeeperシリーズというTV番組にインスピレーションを受けて出来たアルバムみたいです。インストがメインで、女性Voが入ってくる曲もありという感じ。アイリッシュ・トラッドをベースにしながらも、シンセが入ってきたり、力強いリズムを叩いていたりと、モダンな音楽との融合になっているのが面白いです。逆にもろにニュー・エイジみたいな音楽をバックに、パイプを演奏しまくるなんて曲もあったりする。フィドルが弾かれまくりのアグレッシヴなダンス・チューンもあります(わくわくする!)。  (純生)


AMNESIA / RICHARD THOMPSON
 元FAIRPORT CONVENTIONのギタリストで、ソロ名義でたくさんのアルバムを出していて、数年前に来日公演を行えば、ファンがわらわらたくさん集まってしまうようなブリティッシュ・トラッドでは重要な人。そんな人のアルバムが中古で安く落ちていたので、拾ってきました。初めて聴きます。'88年リリースのアルバム。ジャケットは、ひげ剃りをしている男性のミラーに、ピエロ姿のRichard Thompsonが写っているというもの。その裏には、湯上がり姿のRichardがタオルを首からかえて、胸毛を露出させている…ひどいセンスだなー; さて、中身ですが、もう普通のロック・アルバムという感じで、とても退屈です。聴きどころは、パイプが入る1曲とフィドルが入る1曲だけか…ケルトな楽器が入ってくるからって、聴きどころというのも、ひどい話だが;曲によっては、初期FAIRPORTっぽい、素朴さもなくはないですが。 (純生)