SINGING THE STORM / SAVOURNA STEVENSON, JUNE TABOR, DANNY THOMPSON
 '96年リリースのアルバム。ブリティッシュ・トラッドの女王June Taborの名前があったので買ってみました。どうやらメインはSavourna Stevensonという女性ハープ奏者。彼女が奏でる演奏をバックに、June Taborが静かに、そして力強く歌うというもの。そしてDanny Thompsonはベース奏者でいいのでしょうか。全曲ではありませんが、ジャズっぽいベースが聞こえてきます。全体的には、正直眠いです。ハープの音は基本的に眠らせてくれますよね。心地よすぎるってことなのでしょう。   (純生)


VITTRAD / GARMARNA
 スウェーデン出身の女性Voを擁するラジカル・トラッド・バンドの'94年リリースの2nd。いつも同じ女性Vo入りラジカル・トラッドということで、HEDNINGARNAと一緒に紹介されているバンドでして、やっと初めて聴くことが出来ました。サウンド的には、確かにおんなじだー。北欧のトラッドの特徴あるサウンドはそのまま持っていて、適度に元気があって、女性Voがしっかりと、でも優しく歌ってくれる。でもでもHEDNINGARNAよりはトラッド度が強いかも。逆にラジカル度は弱いかも。インスト多いので、ちょっと飽きてくる部分もあるのですが、こういうケルトではないトラッドには、耳が慣れてないせもあり、喜んで聴いています。'02年の秋には来日公演の予定があります。非常に楽しみ。   (純生)


THE BEST IRISH ALBUM IN THE WORLD...EVER! / V.A.
 '96年リリースのアイリッシュ・ミュージックの2枚組38曲収録のコンピレーション。主目的はTHIN LIZZY"Whisky In The Jar"が収録されているから。 もちろん既発ヴァージョンですが、私はLIZZYに関してはコンピも出来るだけ持っていたいので。もっとも、こういう純粋なケルトに混じってLIZZYが収録されているコンピってのは初めてお目にかかりました。まあ、"Whisky In The Jar"なら違和感ないです。CLANNADの"Theme From Harry's Game"、DOLORES KEANEの"The Island"が収録されてるし、結構代表曲を集めた初心者入門編なのかもしれません。各バンドについての詳細なバイオはないんですけど。JOHN ANDERSON CONCERT ORCHESTRAというのはプログレの人とは別人なのだろうなあ。Mary BlackがVoをとっているDE DANANNの"Song For Ireland"…彼女の来日公演は普通過ぎましたが、でもここで聴くことの出来る彼女の歌が熱いんです。例えバックの演奏からケルトを感じられなくても、彼女の歌はいいと思う。DANAの"All Kinds Of Everything"はケルトは感じられなくても、明るい曲調が気に入りました。'70年の曲かー。EIMEAR QUINNの"The Voice"が気に入りました。優しいふわふわした女性Voで、バックがシンプルなケルトです。大事な曲らしいPOGUES & DUBLINERSの"The Irish Rover"がこんなとこで聴けて嬉しいです。のどかな演奏に、荒っぽいVoがミスマッチでいいです。(純生)