TIDELAND / RITA ERIKSEN & DOLORES KEANE
 アイルランドとノルウェーの女性Vo2人による'97年リリースのアルバム。2つの国の昔からのトラッド・ソングを歌っているみたいです。Doloresはアルバム何枚も聴いていますが、ノルウェーのRita Eriksenは初めて聴きます。Doloresよりもずっときれいな声をしています。連名のアルバムなのですが、デュエット曲は少なくて、1曲ずつ交互に歌っている感じがなんか寂しい。やられていることは予想通りの正しいケルトなんですけど。きっとノルウェーっぽさもあるんでしょうけど、気が付きません; ラストの"The Great Northern Ocean"は正しいデュエット曲という感じで、楽曲もケルトっぽいイーリアン・パイプだけでなく、ノルウェーのトラッドっぽいフィドルも聞こえてきます。この曲が2人の合作として一番上手くいっているんじゃないでしょうか。最後には海の音も聞こえてきます。ずばり名曲だと思います。 (純生)


HERITAGE / STEELEYE SPAN
 女性Vo擁するブリティッシュ・トラッドの'72年〜'80年までの10曲を収録した'01年リリースのベスト・アルバム。デジパック仕様です。同じような仕様で同時に、PENTANGLE. THE CORRIES, JOHN RENBOURN, THE ALBION BANDのベストも出たようです。26ページに亘るカラーの「The Story Of Folk Music」なるブックレットがついてます。ま、どってことない既発曲のベストなので、復習みたいな感じで聴きました。"All Around My Hat"は以前から大好きな曲で、きれいなアカペラのコーラスで始まって、あとはのりのりの演奏にのりのりで歌メロが載せられている曲で、ライヴ・アルバムでも凄く盛り上がってました。流れるようなメロディの"Little Sir Hugh"も大好きです。このベスト聴いて改めて思ったのは、Maddy Priorの声は本当に素晴らしくて、今後も見つけたら片っ端から聴いていきたい…中古で1,000円前後で…とここら辺が情けない誓いなのですけど;   (純生)


THE BEST OF DE DANANN / DE DANANN
 伝統的なケルティック・ミュージックをやるバンド。'87年リリースの12曲入りベスト。フィドルとアコーディオンが華のある楽器で、インストは踊れるダンス・チューン、そして歴代には多くのVoが参加してきたバンドで、歌曲も充実しています。伝統的なことをやっているのが個性なわけで、そのこと以外は普通にケルトかもしれません。歌曲も男性Voは正直つまらなくて、Dolores KeaneMaura O'connellといった名だたる女性Voが歌う曲の方が断然にしびれます。私はMauraのふわふわした声がとても好きで、これ聴いてまたぞくぞくしてしまいました。このベストは安かったので買ったのだと思う。入門編にしては最適かもしれないけど、私はこのバンドの入門は済んでしまっていたので、個々のアルバムを聴くべきですね。  (純生)