HORSE WITH A HEART / ALTAN
 アイルランドの代表的なケルティック・バンドの'89年リリースの2nd…細かいこと言うと、1stはアルバム・タイトルが『ALTAN』であったので、ALTANというバンド名義では初めてのアルバムになります。もうライヴもたくさん見ているし、音源聴いても特に新鮮さとかはなかなか感じられないものなのですが、いいものは何度聴いてもいいと思えるわけで、軽快なダンス・チューンもいいし、しっとりした歌曲もいいし…って、他のアルバムの感想でも同じことを書いていそうで怖いのですが; Maireadの美声による"The Lass Of Glenshee"にはぞくぞくさせられます。フィドル奏者がこのアルバムから2人になっていますので、フィドルがはもるように2つ聞こえてくるのがいいですよ。(純生)


THE UNFORTUNATE CUP OF TEA! / HORSLIPS
 アイルランド出身のロック・バンドの'75年リリースのアルバム。'00年にジャケを少し変更して再発されたのですが、それを安く買ってきた中の1枚。ジャケを変更してくれたおかげで、持っていた一般的に名盤とされるこのアルバムも買ってきてしまいました…つうか名盤ならタイトルぐらい覚えておけって? クレジットはないのですが、リマスターされているような気がします。ケルト本で名盤なだけあって他のアルバムに比べると、ケルトのメロディが大胆に導入されていて、面白いです。が、ケルトが入っていないつまらない曲もあるんですけどね。イーリアン・パイプ、ホイッスルとかケルトの楽器も使われています。   (純生)


CHATTERBOX / MAIRTIN O'CONNOR
 DE DANNANSKYLARK(全部!のではない)に参加していたアコーディオン奏者の'93年リリースのソロ・アルバム。ケルトのカタログ本では、Sharon Shannonと並んで、大きく取り上げられている重要な人のようです。ソロ・アルバムも何枚か出しているようです。収録されているのは全て彼の曲で、なので伝統的なケルトをベースにしながらも、独自性のある曲になっているようで、派手さはなくシンプルなサウンドながらも、様々なタイプの楽曲が収録されています。ま、全曲インストで、ひたすらアコーディオン弾きまくりです。髭をはやした白髪混じりのおじさんですが、そしてごつそうな手ですが、奏でられるメロディはとてもしなやかであります。バカテクっぽい部分もありますが。でも、若者らしいキャッチーな部分とかはないんですよね。なので、繰り返し聴いてしまうのは、Sharon Shannonのソロの方ですね。    (純生)