THE LIGHT OF OTHER DAYS / CELTIC THUNDER
 アメリカ出身のケルティック・バンド、'89年リリースの2nd。日本盤が出ています。邦題は『過ぎ去りし日々の輝き』。アイルランドからの移民の2世による兄弟が中心になっているバンド。まあ、正しいケルトをやられています。インスト曲あり、女性Vo曲あり、男性Vo曲ありと。スリリングさがなく、長閑な雰囲気の曲が多いです。"Humors Of Tralibane/Bonnie Dundee/Andy De Jarlis'"はインストのダンス・チューンですが、フィドルだけじゃなくて、ハーモニカも入ってくるのが面白いかな。"Nita's Rambles/The Flaming Shillelagh/The Thunder Reel"にはかなり長い目のバウロン・ソロがあるのが面白い。"Linda's Favorite/Bridie Flynn/Glen Allen"はステップ・ダンスの音が入ってくるのが面白いです。というわけで、地味ながらも、お!と思わせてくれるものはありました。   (純生)


IN BLUE / THE CORRS
 アイリッシュなポップ・バンドの'00年リリースの3rd。実は先にベスト・アルバムを聴いていて、だめだめなのは分かっていたので、中古でかなり安くゲットしました。全然ケルトなメロディがなくなってしまいました(笑)。そう笑うしかない。意図的にケルトなメロディはなくしたのでしょうね; ヴァイオリン奏者のおねいさんはこのアルバムでは何をやっているのでしょうか; って、探せばヴァイオリンの音も聞こえてくるんですけどね; キャッチーでポップで、覚えやすい曲ばかりですが、面白くないです。何も彼女らがやる必然性もないような。ジャケットもブックレットでも、3人ともまー、綺麗になっちゃって。つうか、メイクが濃くて、もはや3姉妹の区別が付きません。ティン・ホイッスルを可愛く演奏していたアンドレアを返して! というか、そのティン・ホイッスルを奪い合った懐かしい思い出。1stが100点だとしたら、2ndが60点、これは10点でいいや。   (純生)


LION IN A CAGE / DOLORES KEANE
 アイルランドのトラッドの女性Voの'90年リリースのソロ・アルバム。プロデューサーはDonal Lunny。1曲を除き、ヴァン・モリソン、クリス・レアなどのアイリッシュ・ライターの曲ばかりなのですが、音楽的にはケルトっぽさは少なく、上品なコンテンポラリー・ミュージックという感じ。Doloresの歌の上手さは来日公演で知っているいるのですが、ここでは力を入れることなく余裕で歌っているので、上手さは伝われど、力強さは伝わってこないです。なので、正直あまり面白くないです。タイトル・トラックはアイルランドのチャートの1位にもなっているそうです。アフリカ音楽っぽい曲です。この曲はイングランド人である夫のジョン・フォークナーが書いてます。日本盤ボーナス・トラックとして7インチ・ミックスも収録されています。   (純生)