ACROSS THE BROAD ATLANTIC / SHANE MACGOWAN'S POPES
 ケルティック・パンク・バンドPOGUESの元Voのバンドによる、'01年3月17日のアメリカはニューヨークでのライヴと、19日のアイルランドはダブリンでのライヴを収録したライヴ・アルバムです。ちょうどアイルランドのお祭りである、St.Patrickdayの時ですね。で、ちょっと前にPOGUESでのライヴ・アルバムも聴いているのですが、選曲的にはこちらに方が好きかな。単純に大好きな"If I Should Fall From Grace With God"で始まって、ラストは泣けてくるバラード"Fairytale Of New York"で終わるからなのかもしれません(笑)。私にとっては重要な曲なのに、POGUESのライヴ・アルバムには収録されてないんだもん。特に後者はゲストで、女性Voとピアノ奏者を迎えて、ちゃんとやっているのが嬉しいです。で、他の曲は…全部で20曲収録されているのですよ; 特筆すべきことはなしかな。上記の2曲のことを書けただけで満足。つまらないわけじゃないですよ。でも、基本的には同じような曲が続きます。   (純生)


1 / THE CHIEFTAINS
 アイルランドのケルティック・バンドの大御所。近年のばかり聴いていましたが、初めて初期作品を聴くことが出来ました。なんと'64年リリースの1stです。40年前。私の生まれる前ですよ; そんな期待とは裏腹に、昔からやっていることに何も変わりません。素朴なケルト。もう正直聴き飽きたような正しいケルトです。近年のように他ジャンルからのゲストは当然迎えていないので、純度100%のTHE CHIEFTAINSの姿を初めて見ることが出来たような。でも、その姿はもうライヴでも見ているんですよね; ちょっと嬉しいのはアルバムのラストは一番元気な曲。そう、近年のアルバムと最後の締めくくりは同じなんですよ(笑)。  (純生)


2 / THE CHIEFTAINS
 こちらは'69年リリースの2nd。うむー曲は確かに違うのですが、まるで同じです(笑)。2ndの方がいくぶん元気かな。イーリアン・パイプが大活躍しているし。そしてラストはやっぱり全楽器が一斉に演奏を始めて盛り上がって終わります。なお、輸入盤にライナー付けた形で日本盤が出ているのですが、ライナーと言えるレベルのものではなくて、同時にリリースされたTHE CHIEFTAINSの14タイトルを紹介したものが、全てのタイトルに入っているようです。ちなみに、1stから3rdまではまとめて紹介されています;  (純生)


PERFECT TIME / MAIRE BRENNAN
 アイルランドのケルティック・バンドCLANNADの女性VoであるMaire Brennanの'98年リリースの何枚目かのソロ・アルバム。以前にも聴いたことあるのですが、癒し系ケルトになって、いまいち面白くないCLANNAD本体に比べると、ソロの方が何でもありのケルトで面白いなあと。本作はそれとはちょっと違って、本体よりは面白いんだけども、多重コーラスをたくさん使われていて、Enyaとかぶっているなー。そして、この人のVoスタイルはふわふわで優しいのが特徴なわけで、歌の上手さとかに凄い!とうなるような感じではないのですよね。結局は癒し系ということに落ち着いてしまうのかも。まあ、日本においてはケルトに求められているのは、踊れる音楽ではなくて、癒される音楽なわけで、これでいいのだろうなあ。おばさんのはずなのに、ジャケットはなかなか可愛らしく写ってますよ。黒のロング・ドレスも似合ってますよ。萌え。   (純生)