NEW DAY DAWNING / CHERISH THE LADIES
 ニューヨークのアイリッシュ・アメリカンの女性6人によるケルティック・バンドの'96年リリースの3rd。楽器は、フルート、アコーディオン、フィドル2本と、一通り揃っている感じ。やっていることはまあ普通のケルトです。フィドルが2本あるだけに、ダンス・チューンでの音の厚さはいい感じです。バラード曲"Green Grow the Rashes, O"は当然女性Voが歌うわけですが、歌メロがとても気に入りました。実はALTANの大好きな曲と同じ曲?と思いましたが、それは私の勘違いでした。ステップ・ダンスの音入りのダンス・チューンもやっています。特にこのバンドならではのものではないけれども、嬉しくなっちゃいます。       (純生)


LOVER'S GHOST / CRAN
 アイルランドのおじさん3人組によるケルティック・バンドの'00年リリースの3rd。ケルトの名盤指定にされているアルバムです。私はおじさんということでパスしましたが(笑)、来日公演も行っているはずです。3人とも歌うようで、コーラス付けて歌っちゃったりもしています。3人はブズーキ、フルート、イーリアン・パイプを担当しています。やられていることは、普通のケルトで(我ながら大胆な解釈だと思うけど)、力強い演奏をされているのが印象的。特にイーリアン・パイプがいい音出しています。でも私的には、名盤と思うまでは気に入りませんでした。普通すぎるもんなー。    (純生)


LIVE IN CONCERT / THE GREEN FIELDS OF AMERICA
 アメリカのケルティック・バンドの'88年リリースのライヴ・アルバム。メンバー個々では活動していて、音源をリリースしているようですが、このバンド名義では初めてのアルバムになるのだとか。てゆうか、フィドラーが今をときめく(この時点でもときめいていた?)Eileen Iversですよ。得した気分。エレクトリック・フィドルはここでは演奏していないっぽいので、音の個性までは分からないけど。まあ、男性Voが歌う歌曲があって、ダンス・チューンがあって、普通のケルトをやられています。特筆すべきなのは、ライヴならではの臨場感が感じられること。ダンス・チューンで盛り上がって、曲が終わると同時に沸く歓声が、私は好きです。ステップ・ダンスを踊る靴の音がしっかりと聞こえてくるのも、わくわくしちゃいます。ステップ・ダンサーの兄妹もしっかりクレジットされています。うん、本当に普通のケルトなのですが、こういう楽しい気分になれるアルバムは大歓迎です。   (純生)


YELLA HOOSE / JOHN McCUSKER
 スコットランドの若手フィドラーの'00年リリースの2ndソロ・アルバム。1曲を除いては、全てインストで、洗練されたいい音のフィドルを聴かせてくれます。けど、特にこの人ならでは、という個性があるわけでもなく、基本に忠実なケルトをやっているだけのように思います。正直、あまり面白くありません。歌曲は、女性Voが可愛く歌っていて、普通にいいですけど。BATTLE FILEDというスコットランドの大御所バンドに大抜擢されたフィドラーのようなのですが、日本盤ライナーはバイオの基本的なことを書いてくれずに、ライター個人のスコットランドの思い出話を書いてくれているので、よく分かりませんでした(笑)。   (純生)