HAPPY DAZE / BATTLEFIELD BAND
 スコットランドのトラッド・バンドで、'70年代から活動しているバンドです。私は初めて聴くのですが、大御所のバンドだったんですね。スコットランドのTHE CHIEFTAINS…なんて表現もされてました。本作は'01年リリースの23作目になるとか。オリジナル・メンバーは1人だけで(亡くなったメンバーもいるとか)、そのおじいさん?1人に、このアルバムでは若い?3人のメンバーが連ねています。ソロ・アルバムもリリースしているフィドラーのJohn McCuskerMALINKYの女性VoのKarine Polwartとか。たまたまなのですが、この2人のアルバムは既に聴いているので、私の何もないけど、聴いているよ!というだけの思い入れが加わります(笑)。まあ、それでもやられていることは、普通のケルトなんですけどね。年寄りは1人しかいないからか、THE CHIEFTAINSみたいに古くさいわけじゃないし(ま、他ジャンルのゲスト迎えて、工夫しているわけだけど)。普通な中でも、やはりというか、Karineの可愛らしいVoがとてもいいわけで、このVoがあるからこそ、アルバムのメリハリも出来ています。てゆうか、このVo好き。フィドラーも、パイプ奏者も若いのに?無茶はやってくれていなくて、いい音だけは聴かせてくれているみたいな。  (純生)


GET OUT / CAPERCAILLIE
 スコットランドの女性Vo擁するケルティック・バンドの'92年リリースの企画盤に5曲追加して、'99年に再発したもの。ジャケットも変わっていませんか? なんかライヴ音源も途中に入っているし、聴き覚えのある曲構成でして、もしかしたらオリジナルの方も以前に聴いているかもしれません。このバンドはからっと軽快で明るくて、単純に楽しめるケルトをやられているのがいいですね。おねいさんの歌声も可愛らしいです。"Waiting For The Wheel To Turn"は以前にも聴いて気に入っていると思うのですが、歌メロがとても印象的な曲。ただのケルトじゃなくて、モダンなポップスの要素をたぶんに取り入れているから、馴染みやすいキャッチーさも持っているのでしょう。またライヴ音源での盛り上がりも素晴らしいです。歌曲だけでなくて、ダンス・チューンもあり。過去には来日していますが(私は見てない)、ぜひともまた来日してほしいです。ALTANなみに盛り上がるんじゃないのかなあ。ALTANはALTANで大好きなんですけど、純粋なケルトをやっているALTANよりも、もっと多様性がある点で、CAPERCAILLIEって、いいよねって改めて思いました。 (純生)


LIVE 2000 / CELTUS
 アイルランドのハード・ロック・バンドMAMA'S BOYSのメンバーによるケルティック・バンドの'01年リリースのライヴ・アルバム。これまでにスタジオ・アルバムを3枚リリースしていますが、私はシングル2枚しか聴いていませんでした。MAMA'S BOYSは大好きだったし、"Runaway Dreams"はエア・フィドル必須な曲だし(笑)。でも、このバンドは、シングル聴いてしまって、音楽性分かって、そんなにそそるわけでもなく。このライヴ・アルバムもユニオンの餌箱でゲット。彼らがケルトをやっているのは面白いと思うし、ただのケルトじゃなくて、モダンなリズムを加えて、ニュー・エイジっぽくやっているのもいいと思う。ただ、過去とか方向性がどうであれ、その結果がいまいちだと、心が離れてしまうものです。ヒーリング・ミュージック、癒し系というのは、前向きな表現であって、私にはこれは退屈です。正直つまらないです。ケルトをニュー・エイジっぽくやっているのも彼らが初めてではないし。いっそのこと、ハード・ロック仕様にしてくれれば、オリジナリティなくても、気分も高まるところですが(苦笑)。歌メロ重視の繊細な音楽なので、ライヴだと、すかすか感があったり、音の悪さが気になったりしてきます。元気なダンス・チューンなんかは、デジタルなリズムが加わっているので、ちょっと面白いけど。けど、だったらIN EXTREMOやSALTATIO MORTISでもいいわけだし。ボーナス・トラックとして2曲のスタジオ音源も収録されてます。    (純生)