THE FIRST TEN YEARS 1986/1995 / ALTAN
 アイリッシュ・トラッド・バンドの'95年リリースのベスト・アルバム。中古で落ちていたので、拾ってきました。1stからの5枚のアルバムからセレクトされたもので、日本盤も出ています。日本編集のベスト・アルバム『VOICE OF ALTAN』も同じ'95年にリリースされているのが、なんかタイミング悪いというか、商売というか。ま、聞こえてくるサウンドにはそんなことは関係ないわけで、軽快なダンス・チューンと、美しい歌声の女性Vo曲を満喫することが出来ます。私は1st〜5thまででは、2枚しか聴いていないわけで、初めて聴く曲が半分以上なはずなのですが、特に新鮮さもなく聴けてしまいました。ま、極論を言えば、アルバム毎に大きな変化もないし、みんな同じと。あるいはライヴでも聴いているかもしれません。あ、あと、ダンス・チューンが半分以上占めています。より印象的なのは歌曲なので、それはちょっと残念。(純生)


COMPILATION / ANDY WHITE
 アイルランド出身のシンガー・ソングライターで、HOTHOUSE FLOWERSLiamらとのバンドALTのメンバーでもある彼の'98年リリースのベスト・アルバム。日本盤が出てます。私はALTはライヴで見ているものの、この人のソロは初めて聴きます。アイルランドということで、しかもALTのメンバーでもあることから、ケルトの方からも紹介されている人です。私も当然そっち知った人だし。でも、やられていることはケルトは希薄で、とても洗練されていて、良質なポップなロックをやられています。ところどころで、アコーディオンとかケルトな楽器も出てきて、ケルトなメロディを奏でてくれますけど。普段はこんな音楽は聴かない私だけども、なんか意外にとても気に入りました。いえ、こういうのを聴いていた時代を通過しているので、懐かしさもあるのかも。アコギをベースにして、様々な楽器が装飾されて、とても爽やかなVoで歌われてます。THE BEATLESっぽい優しいメロディと、パンクっぽい元気の良さもあり。ベスト・アルバムだけに、印象的なメロディの曲多いし。ALTではあまりにもLiamの個性が強烈で、この人の印象は残ってないけど、見直しました。  (純生)


LEAVING FRIDAY HARBOR / BATTLEFIELD BAND
 スコットランドの大御所トラッド・バンドの'99年リリースの21作目。聴くのは2枚目です。以前聴いた23作目『HAPPY DAZE』では女性Voが参加していたのですが、ここにはいません。渋い男性Voのみ。若いフィドラーと、ハイランド・パイプ奏者が部分的にはいい音出していて、お!と思うものの、他はかなり地味な印象で、しかも普通のケルトなので、ちょっといまいち。帯にはベテランならでは熟成サウンド…と書いてある。確かにそうかもしれないけど。   (純生)