WHAT'S IN A SONG / SYCAMORE
 '89年にKING RECORDSがリリースしたユーロ・トラッド・コレクションの1枚。オランダの女性Vo、フィドル、フルートなどの6人組。本作は'77年にリリースされた2nd。アルバムは2枚しか出してないそう。オランダのトラッドなんて初めて聴くので勉強になる。でも、かなりアイリッシュのに影響を受けているようで、変わったことやっているわけでもないです; ずばりなダンス・チューンもやっているし。アイルランドやスコットランドの曲を多くやっているようだし。ケルトっぽさと、プログレの方で聴かれるブリティッシュ・フォークとが半々ぐらいな感じ。エレキ・ギターはないけど、アコースティックでもドライヴしていく感覚がある。そんなところはちょっとFAIRPORTな感じ。女性Voは高いソプラノ声。(純生)


STORIES / MAURA O'CONNELL
 アイリッシュ・トラッド・バンドDE DANNANにも在籍していた女性Voの'95年リリースのアルバム。太ったおばちゃんなのですが、楽曲もケルトではないのですが、でも歌声がとても好きなんですよ。暖かみがあった。迫力もあって。そうDolores Keaneが教えてくれた、Loreena McKenittiのような美しい声だけがケルトの女性Voじゃないんだって。MauraもDolores系の母なる大地みたいな低い声のVo。でも、もっと軽やかに繊細に歌ってくれる。たぶんDonal Lunnyの来日公演のゲストで、ライヴを見てしまったからだと思います。私はいつもはケルト入ってない、でもケルトな女性Voのアルバムってつまらなく聴いているのですが、この人だけは別みたいです。初めて聴いたはずのアルバムなのに、とても慣れ親しんだような感覚。きっとアルバム毎に大きな変化なんかないのだろうし、違いも分からないでしょう; でも彼女の歌が聴ければそれでいいのです。THE BEATLES"恋におちたら"などのカヴァーや、他のミュージシャンの書き下ろし曲を歌ってます。バラエティに富んでしまいそうな楽曲群を一つにまとめあげているのも彼女のVo。今後も中古で見つけたら拾い続けていく。例え同じようなアルバムであっても。(純生)