AUGA DE MAIO / MILLADOIRO
 スペインはガリシア地方のケルティック・バンドの'00年リリースのアルバム。聴くのは'79年リリースの1st以来ですよ; このバンドはアイルランドのケルトとは違うメロディ、違う楽器を使っているのが特徴。バグパイプ、クラリネット、ガリシア・タンバリン!なんてのもあり。ま、それがガリシア地方の音楽みたいです。パイプがメインの長閑なインストを中心にやってます。ま、ガリシア地方の音楽としてはこれがきっと基本であり、そんなに面白くないのかもしれないけど、アイルランドのケルト耳になっている私にはそれなりに新鮮に聞こえてきて面白い。そして全曲インストかと思っていたら、数曲では可愛らしい女性Voが歌っているではありませんか! それだけで満足。ラストの7分に及ぶダンス・チューン"Maneo De Fontenla-Jotas"についても記録しておきたい。様々な楽器が主役で、どんどん曲の場面が変わっていく。スペインっぽい複数人による男性Voも入る。昔に見たライヴの記憶はほとんどないけど、こんな曲で締めてくれていたら気分いい。ところで、おじさん、おじいさん達に混ざって、一人の若者が…あ、これは未だ若き日の、髪の毛があるカルロス・ヌニュスでは!とあせってクレジットを確認したものの、別人でした; カルロスはバグパイプ吹きです。http://www.milladoiro.com/


CRAWFISH & CAVIAR / ANTHONY THISTLETHWAITE
 元WATERBOYSのメンバーのソロということで買ってしまったアルバム。WATERBOYSは普通のロックをやっていた時代がほとんどだと思うのですが、アコーディオン奏者Sharon Shannonが参加していた時は素晴らしいケルトなロックをやっていたわけで、元メンバーのソロ…といえとも、指先にぶつかったものは買ってしまうのが私の生き方。とはいえ、ジャケでは歯を出して笑っている彼の音楽は想像するに、ケルトなくて、あまりにも普通ではないかと…そんなことを考えて聴かないまま数年…そんなのも私の生き方。やっと手にとって聴いてみる、ジャケのCDケースの元WATERBOYSであることがシールに書いてある。更に「featuring...Snowy White...え?え?」…あのTHIN LIZZYにいたSnowyですよね? とブックレットをぱらぱらめくると、本作に参加したミュージシャンの多くの写真が載っている。そこにしっかりと私の知っているSnowyのお顔もありました。買ってよかった!(笑) こんなことだけで、聴く前からぞくぞくと感動してしまうのも私の生き方。で、本作は'97年リリースの3枚目のソロ。日本盤も出ています。サウンドはやっぱり普通のロック(笑)。いえいえ、ほのぼのとして、トラッドやケルトもちょっと入っている。フィドルやアコーディオンも聞こえてくる。とことん前向きな自分。ギターとVoがAnthony。他が多くのゲストが担当している。本作では唯一のブルース・ソング"Stella"で、いかにも彼らしいギターを聴かせてくれるのがSnowy White。もう涙出ちゃうぐらいにいい音色。ほんと買ってよかった。(純生)