SOMEBODY / CONNIE DOVER
 アメリカ人女性Voによるアイリッシュ・ミュージックなアルバム。'91年リリース。トラッド・ソングが主体のようですが、彼女のオリジナル・ソングもあります。アコーディオン、フィドル、イーリアン・パイプ、ホイッスルなどのアイリッシュの一通りの楽器がバックの演奏には使われていますが、主役はあくまでも彼女の歌といった感じ。とても綺麗で繊細なお声をさせてます。アイリッシュの力強く歌う女性Voのタイプとは違う人ですね。でも力強くも歌ってくれます。音楽性はトラッドが主体なので、彼女の声だけが個性という感じで、いい声だけども、繰り返し聴くにはちょっと辛いかな。普通にケルトだなーと。http://www.conniedover.com/ (純生)


THIS EDEN / FIONA JOYCE
 アイルランドの女性Voによる'94年リリースのアルバム。Loreena McKenittとかKate Priceとかが話題になった頃に、次はこの人だ!みたいな感じで紹介されていたような。全曲、彼女の作詞作曲で、アコースティック・ギターも弾いてます。アイルランドなのに、こてこてのアイリッシュのメロディは聴こえてこず、変わりに暗い英国フォークの香りがぷんぷん漂ってます。彼女の声色も、可愛い声も出してくれますが、Sandy Dennyっぽくもあるし。いちおうヴァイオリンとかホイッスルといった楽器のクレジットがありますが、フィドルじゃなくて、ヴァイオリンとクレジットすること自体がアイリッシュっぽくないですよね。タイトル・トラックとか
"Your Love Is All"が名曲レベル。メロディがとても耳に残ります。暗いんですけどね。(純生)


ANTHEM / DE DANANN
 アイルランドの代表的なケルティック・ミュージックをやるバンドの'85年リリースのアルバム。そして名盤とされるアルバムです。まず、何がすごいって、今はソロ活動して活動している3人の女性Voがこのアルバムに参加しています。
Mary Black, Dolores Keane, Maura O'Connell…3人とも来日公演をしていますよね。私も見ています。音楽性は正しいケルトという感じで、軽快なインストのダンス・チューンあり、歌物ありで、まあ普通なんですけどね。THE BEATLES"Let It Be"のカヴァーはとても和めます。Mary Blackが歌う"Jonny I Hardly Knew Ye"はどこかでも聴いたことあるトラッド・ソング。Maryの声がこの曲ほど、澄んでいて、魅力的だなと思ったことはありません。若いからかな?(笑) Doloresが歌う"Anthem for Ireland"も聴いたことある曲。歌メロは"Danny Boy"に似ている。(純生)



'08.05.19 / It's So Easy