SCALENE / SANDRA KERR, NANCY KERR, JAMES FAGAN
 イギリスのトラッド・ミュージシャン3人組による'99年リリースのアルバム。本作の前にヴァイオリン奏者の
Nancy Kerrとブズーキ奏者のJames Faganの2人によるアルバムをリリースしているのですが、本作はその2人にNancyの母であり、'60年代から活動している女性Vo/コンサルティーナ奏者であるSandra Kerrが加わってのアルバム。ま、3人とも初めて名前を聴きました。イギリスといっても、アイリッシュ・トラッドでお馴染みの様々な楽器が使われており、メインはヴァイオリン(奏でる音はフィドル)とコンサルティーナ(アコーディオン)によるインストです。しかも女性なので、とても柔らかくて、優しい音に彩られています。フィドルの演奏などはじっくり聴くとかなり速くてバカテクなのですが、そんなのを感じさせないぐらいに優しい音。数曲では3人で歌ってもいます。オリジナル曲とトラッドが半々ぐらい。伝統的な音楽をやっているので、そんなに個性的というわけでもない。ただただ、心地いいトラッドを聴かせてくれます。(純生)


THE LONG ACRE / IN TUA NUA
 女性Vo擁するアイルランドのロック・バンドの'88年リリースの3rd。
U2Bonoに認められて、U2が設立したMOTHER RECORDSからシングルをリリースしているのだとか。私は初めて聴きます。メンバーにホイッスル、イーリアン・パイプ、ヴァイオリン奏者がいます。男性Voが歌う曲もありますが、メインで歌うのは女性Vo。まあ普通に明るい声色のおねいさん。ジャケットがおねいさんなのかな? ちょっとひどいデザインですが; で、音楽性はアイリッシュ・トラッドのメロディを取り入れたロックという感じでしょうか。基本はロックで、バックにアイリッシュの楽器の音がメロディを奏でている感じ。明るく爽快感があるメロディです。今はそんなにときめかないけど、昔だったら、もっと気に入っていたかも。(純生)


THE CELTS / ENYA
 アイルランドのヒーリング・ミュージック系の女性Voの'92年リリースの4曲入り日本盤シングル。タイトル・トラックは同名の'87年リリースのデビュー・アルバムから。他の3曲はアルバム未収録曲でしょうか。
"きよしこの夜"もやってます。ヒーリング系だけあって、どの曲も穏やかな気分になれるけど、悪く言うとただのBGMになっちゃう。刺激を求めてはいけない。彼女しか作ることができなかった音楽であることは凄いことだけど。(純生)


'09.06.30 / It's So Easy