LA MATANZA, EL HIMNO PAGANO / SOULGRIND
 HOLY所属、フィンランドの変態ブラック・メタル・バンドの'93年リリースの1st。GLOOMY GRIM, NOMICONと同系サウンドですが、1stで既にその一本筋が通った変態シンフォ・ブラック・サウンドを構築しているのが素晴らしいです。近年ほどメロディは映えていないけども、音もしょぼいけども、やっぱりこのサウンドは個性的で変で、決してかっこいいもんじゃないと再認識。形に拘ってないけども、それが自然と一つの変態スタイル(誉め言葉)に繋がっている。疾走、激烈を求める普通のブラック・メタル・ファンが聴いたら、大ハズレです、これ。そこに狂気性を見いだせたらしめたもの? 今日からあなたもSOULGRINDERです! 現在は元LULLACRYの女性Voが在籍しているが、この時は女性Voはゲストでちょびっとだけ。メインはダミ声?ブラック声です。http://www.soulgrind.tk/ (純生)


SEAS OF ETERNAL SILENCE / EXHUMATION
 ギリシャのメロデス・バンドの'96年リリースの1st。2nd以降はHOLYからリリースされているわけですが、本作はデンマークのEMANZIPATIONというレーベルから。スウェーデンにおいて、バンドとDan Swanoでプロデュースされてます。オープニングのタイトル・トラックではDanもVoで参加してます。いい声の普通声を聴かせてくれます。さすがDan先生。2nd『DANCE ACROSS THE PAST』に比べると、かちっとしてないし、もっとデス・メタルしていて、メロディも映えてないけども、ブレーク部分でのため方とかはとても叙情的でいいなー。初期だから、こんな音というわけではなくて、これって、プロデューサーの音作りの違いによるものなのかも。本作はDan先生。2ndと3rdはたしかFredrik Nordstrom先生ですから。デス・メタル・ファンはDan先生、メロデス・ファンはFredrik先生が好きでしょ? 日本で売れるのも後者ですよね。だから、このバンドの2ndは、日本で一番売れたHOLYのアルバムなのでしょう。HOLYファンとしたら不本意だけど。クレジットは8曲だけですが、1曲シークレット・トラック入り。ちなみに本作は亡くなったバンドの最初のドラマーに捧げられてます。またバンドはHOLYから2枚のアルバムをリリース後に解散。元ギタリストは、DREAM EVIL, FIREWINDGus G.とNIGHTRAGEを結成しています。(純生)