CHAOSTAR / CHAOSTAR
 ギリシャ出身のゴシック・メタル・バンドSEPTIC FLESHから、紅一点のNatalie嬢が脱退してしまっていて、嘆いているのは私だけではないと思う。でも彼女は帰ってきました! これはSEPTICのメンバー3人とNatalieによるプロジェクトが'00年にHOLYからリリースした1stです。サウンドはSEPTICの4th『A FALLEN TEMPLE』に収録されていた、バンド本来サウンドとは違い、大仰なオーケストレーションとオペラチックな女性Voによる楽曲"Underworld"の世界です。ただアルバム通してだと、ちょっと飽きてくるものがあります。Natalie嬢だけでなく、男性Voもあったりするのですが。あと新鮮味もないですね。怖い雰囲気モノはELENDが既にやっていることでありますし。それと肝心のNatalie嬢の魅力が見えてこないのが残念であります。パイオツ・ジャケですが、スキン・ヘッドで白塗りしています; SEPTICの5th『REVOLUTION DNA』に共通するものがあります。(純生)


SORROWBURN / CHARON
 フィンランド出身の5人組ゴシック・メタル・バンドの'98年リリースの1st。かちっとした都会派ゴシック・メタルってところでしょうか。Key入りです。MOONSPELLやTYPE O NEGATIVEほど、凝った音作りではなく、メタルっぽさが残っているので、私はとても聴きやすく、曲を覚えやすくもあっていいかも。言い換えれば単純ってことか; だらだらしている曲も、のりのりの曲もあります。オリジナリティはあまりないですね; 普通声の男性Voで、なかなか艶があるいい声をされているのですが、METALLICAのジェームズ・ヘッドフィールドっぽいところが減点です; 歌が下手なイメージがあるもんですから…ファンの方すみません。数曲で女声コーラスが入ります…物足りないですが、効果的でとてもいいです。ラストの8分もの"Morrow"が都会派ゴシックとしての極みかも。曲展開が複雑で、ドラマティックなピアノもあって、大作をだれずに消化しています。とまあ、なかなかいいアルバムです。 (純生)


TEARSTAINED / CHARON
 フィンランド出身の5人組ゴシック・メタル・バンドの'00年リリースの2nd。1stに比べると格段に良くなりました。あか抜けたかな。PARADISE LOSTタイプですが、スピーディーでノリノリのゴシック・メタルをやってます。今で言えば、HIMと同じタイプです。楽曲がどれもいいです。サビになると、女性Voが入ってきて、男性Voとはもるあたりが絶妙です。女性Voは1st同様に全曲で歌っているわけではないです。個性的ではないですが、本当にいいゴシック・メタル・アルバムです。(純生)


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