SATYRE CORNU / STILLE VOLK

 HOLYレーベル所属の、フランス出身のトラッド・バンドの'01年リリースの3rd。前作2ndでは、プログレっぽい部分もあったのですが、本作は純粋な民族音楽。メタルっぽさはなし。とはいっても、変態トラッド・メタルを期待すると、がっかりするわけで、民族音楽として聴けば、なかなか面白いです。私が聴いていない民族音楽の類だし。パイプがなっている、アイリッシュにはない楽器の音。踊れる音楽。民族音楽にしては、激しいとこもいい。でも、ルーマニアのジプシー音楽みたいに、純な民族音楽でも激しいのがあると分かっている今となっては、素朴かも。気に入っているのか、いまいちなのか、自分自身もよく分からない。聴けば楽しめる。こんなバンドが何かの間違いでプランクトンが呼んでくれたらさいこーと思う。   (純生)


DYSANCHELY / TEARS

 チェコ出身の男女Voを擁する7人組のゴシック・メタル・バンドの'98年リリースのアルバム。メインは男性Voでデス声。女声は無表情で淡々とした、ふわふわ声。とてもいいです。ぐおー!とかぐげー!とかデス声で叫んでいるバックには、ふわふわソプラノ…ありきたりた手法ですが、いいものはいい。サウンドは、ちょっとノイジーで、ごちゃごちゃしている印象も受けますが、だからこそソプラノVoがますます映える。"Eternal Sleep"という曲のソプラノの歌メロが、特によかった。チェコのLEVIATHANレーベルからのリリース。 (純生)


CLOSURE:LIVE / THEATRE OF TRAGEDY

 現在はNUCLEAR BLASTへ移籍している彼らですが、これは契約上の関係でか?以前に在籍していたMASSACREレーベルから'01年にリリースされた初のライヴ・アルバム。3rdの『AEGIS』リリース後のライヴのようです。もう、ひたすらLiv嬢の可愛い歌声を堪能できます。しっとろとした歌メロいいです。癒されます。"And When He Falleth", "Venus", "Siren"が特にいい。改めていいと思いました。そして、MCや曲の中でのかけ声が、また可愛くて(笑)。2ndに収録されている"Black As The Devil Painteth"はここでぇあRMX V2というクレジットの元に、テクノちっくに、ぴこぴことしたリミックスされた曲になっています。オリジナルと聴き比べてみたけど、全然面影がなくなっています;Liv嬢の歌うところになって、やっと分かります; "Der Spiegel"は過去のアルバム探しても見つからないので、未発表曲?と思ったら、ミニ・アルバム『A ROSE FOR THE DEAD』に収録されている曲でした。終盤には素晴らしい展開が待ち受けています。しっとりとしたピアノ&Liv嬢の歌だけによる"A Distance There Is"で心を静めた後に、このバンド最高のキラー・チューン"Der Tanz Der Schatten"ががつーんときます。オーディエンスも、大声援。おいおい!のかけ声もかかってしまいます。何度聴いても毎回ぞくぞくしている私。映像も2曲入ってます。"Cassandra"と"Der Tanz Der Schatten"…Liv嬢、ソバージュで、黒のレザーのスカート姿。でも、あまりやる気ないのか、ほとんど動かない; 以前見たブートのビデオでは、くねくね踊っていたのになー。やたら豪華なデジパック仕様です。 (純生)


CYBERL@B / V.A.

 SIDE-LINE MUSIC MAGAZINEというのとNUCLEAR BLASTレーベルが共同?で'98年にリリースした2枚組のエレクトリック・ゴシックばっかりを集めたコンピレーション。ゴシックというか、ほとんどテクノの世界なのかもしれません。28バンドも収録しているのに、どれも同じに聞こえるんです。みんな、ぴこぴこしてます; いかにこのジャンルも多くのミュージシャンがやっているのかってのが分かります。それでも、アルバム聴いてみたいなってバンドもありましたよ。女性Voメインのばっかりですけど; KMFDM…歌メロがLACRIMOSAみたいなのが印象的。HEXEDENE…けだるい感じの女性Voがいいです。THE DUST OF BASEMENT…ふわふわの女性Voがいいです。曲調も可愛い感じで印象的。DIE FORM…女性Voがオペラチックにしっかりと歌います。これ、bitterさんに教えてもらったことあったかな? HYPERDEX-1-SEC…男性Voメインですが、途中から女声。のりのりのキャッチーな曲。REGENERATORは暗い曲。これも女声コーラス入り。他にはBIRMINGHAM, RAZED IN BLACK, STATEMACHINE, CLEEN, (IN)TERNAL, HANZEL UND GRETYL, MESH, FICTION 8, GIRLS UNDER GLASS, SPAHN RANCH, IMPLANT, FRONT LINE ASSEMBLY, PIERREPOINT, FUNKER VOGT, DIVE, BLIND PASSENGERS, INERTIA. EVILS TOY, NEUROACTIVE, LEATHER STRIP, PLASTIC NOISE EXPERIENCE, X MARKS THE PEDWALKを収録してます。  (純生)

THE BIRTH OF MISERY / ADAGIO

 ブラジル出身のゴシック・メタル・バンドの'01年リリースの2nd。私は1stは聴いていません。でも1stのジャケットは知っています。せりおさんも書いていますが、ゴシック・メタルっぽい哀愁色のジャケットでした。でも本作は暗黒色で、ゴシック・メタルともとれるけど、ブラック・メタルっぽさもあります。サウンドはKey、ヴァイオリン入りのまあいい感じのゴシック・メタルです。しっとりとした部分はいいですよ。ただ疾走しちゃうと、ばたばた、ごちゃごちゃしちゃっていて、シンフォニック・ブラックになっちゃうなあ。男性VoはDaniのような絶叫型なので、なおさらです。全体的には、まあまあといった印象。1stを聴いてみたい。http://www.geocities.com/adagioband/   (純生)



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