LIFEFORM: DEAD / OBSCURANT
 青白い拳銃の写真のジャケで、うわーこれはきつーいデス・メタルなんだろうなーと思って、でも聴いてみる。ところがですよ、シンセが全面に出た薄暗くて、極寒なイメージを伴う、シンフォニックなゴシック・メタルだったんですよ。シンフォニックといっても、今風の派手さがないです。だからいいんです。聴いてよかった! フィンランドの5人組の'02年リリースのデビュー作のようです。Voはデス声がメインで、普通声が入るのですが、これがとてもいい声歌い上げてくれるのです。私はULVER,BORKNAGARにおけるGarmっぽいと思いました(Garmほど、よくはないと思うけど)。ちょっと、のりのりな"The First Day"がいいです。でも曲後半は遅い曲になってます; フィンランドにおいて、主流のロマンティック・ゴシックに反することをやっているのも、とても嬉しく思います。決して、表舞台には出て来ないのかもしれないけど、私は応援します。というわけで、ジャケはだめだめだけど、中身は極上のゴシック・メタル・サウンドでした。http://www.obscurant.cjb.net   (純生)


GROND / ORKRIST
 スロヴァキアの4人組の2ndアルバム。1stでは5人編成でしたが、べーシストが脱退してしまったようです。さて今作では、指輪物語のコンセプトも取り入れているようで、とってもシンフォニックさが強まり、音楽性にも深みが出ている様に感じられます。そして、前作では交互に歌う…ぐらいに頻度だったフィーメルVoの登場頻度が微妙に増えています。これは個人的に嬉しい変化ですね。しかもこのおねいさんは、フィーメルVoと兼任でフルートも吹いてしまうので、もう大変です(笑)。1stの時にはいきなりデス・ヴォイスが出てきたりしましたが、今作では1曲目がシンフォニックなインスト、2曲目でいきなりフィーメルVoが殆ど歌うノリの良い曲と展開していきますので、今作から聴いた人にとっては、かえってデス・ヴォイスの方に違和感を覚えるかもしれませんね(笑)。それぐらい、「メロデス」と言った単純なジャンルのくくりではフォローしきれない、独創的な音楽を展開出来ているように思えます。まぁ、自分がフルート好きなものあるのですが…。それにしても、牧歌的・幻想的なイメージを演出したと思ったら今度はデス・ヴォイスの咆哮を交えての疾走、かと思えばゆったりと加わってくるフルートにキラキラしたKeyと、文章にすると物凄くとっちらかった音楽のように思えますが、これらが凄く上手い具合に調和されていて、見事にまとまっている所に感心してしまいました。もっとも、デス・メタルを求めてこれを聴くととても弱いのでしょう。しかし自分のように、民謡的要素があったり、フルートやフィーメルVoの台頭、そしてデス・ヴォイスとの対比なんかが好きな人間にとっては、これはかなりたまらない出来のアルバムに仕上がったと言えます。素晴らしいですね。前作が気に入った方は是非聴いてみて下さい。http://orkrist.nfo.sk/ (chiha)


SAHARA / ORPHANED LAND
 HOLYレーベルの初期リマスター再発シリーズ…なんてシリーズはないと思いますが、勝手に命名してます。今回紹介するのはイスラエルのゴシック・メタル・バンドの'94年リリースの1stです。'01年にリマスターされて、ボーナス・トラックを3曲付けて再発してます。オリジナル盤はデジパックはなかったと思いますが、デジパックになってます。ジャケのデザインはそのまんま。久しぶりに聴きますが、中近東メロディが満載の非常に妖しくて、変で、面白いことをやられているわけなんです。超個性派ゴシック・メタル、民族音楽系ゴシック・メタルの頂点に位置するバンドです。そして私が超大好きなゴシック・メタル・バンドです。おそらくは現地の音楽をそのままやっている"Aldiar Al Mukadisa"なんて、妖しくて泣けてきます。このバンド解釈のバラード"The Belove's Cry"はメロディが切なくて泣ける。女性Voがまた可憐でいいです。ボーナス・トラック3曲のうちの2曲はデモをCD化した『THE BELOVED'S CRY』にも収録されていた曲です。驚くのはもう1曲の"The Belove's Cry"のリミックス。オリジナルは4分の曲が10分になっています。今流行り?のトリップ・ホップというか、ダブというか、そんなミックスになっています。いったい、いつこんなのを作っていたんですかねー。そして、'03年に7年ぶりとなる3rdをリリースする予定です。まだバンドが存続していたことが非常に嬉しいです。ぞくぞくしてきた。   (純生)


ESCAPEXSTACY / POISONBLACK
 フィンランドのゴシック・メタル・バンドの'03年に出したアルバムです。このバンドの音は、なんと言うか、雨雲が出てる時や雨がざーざーと降っている時、気分が落ち込んでる時に聴くと、結構良いです…(苦笑)。このアルバムの中の曲、"Exciter"って曲、JUDAS PRIESTの"Exciter"を思い出したの、ひょっとして自分だけでしょうか…!?(汗) あと、このアルバムのジャケットのおねいさん、たまんねぇっす…特に、ジャケット内の足をくんでいる所なんか…まぁ、それはともかくこのアルバムは、自分的に良いアルバムなのですが、なんていうか…こう、ガツンッ!!と来る曲がないのが痛いです…(苦笑)。  (クサブラメタラー)


GENESIS / ROTTING CHRIST
 ギリシャのゴシック・メタル・バンドの'02年リリースの8th。スピード感溢れる楽曲主体で、シンセが気持ち悪く入ってきます。クワイヤも入ったりします。かっこよさと変態な感じが同居しているかな。ちょっと音がごちゃごちゃしている感がありますが。面白いサウンドだと思うのですが、いまいちつかみどころがなくて、私はいまいちかなーと思いました。       (純生)