REFLECTIONS OF THE I / WINDS
 MAYHEM, ARCTURUS, KOVENANTといったノルウェーのブラック・メタルなミュージシャンによるプロジェクトのミニ・アルバムに続く'02年リリースの1stフルレンスです。初めて聴きます。私が手にしたのは'01年リリースのミニ・アルバム『OF ENTITY AND MIND』をカップリングしたものでした。嬉しい。やられていることは、ヴァイオリン、ピアノ入りの上品な暗黒プログレ・ゴシックといった感じでしょうか。この音像はIN THE WOODSに似ているかなー。艶っぽい普通声の男性Vo、メロディが映えるギターから、とても暗く美しく物悲しげな音楽を作り出しています。難を言えば、私にはこれはスマート過ぎて、ちょっと物足りなさがあります。単に趣味じゃないだけなんでしょうけど。 (純生)


WITH TRAGEDIES ADORNED / YEARNING
 フィンランドのゴシック・メタル・バンドの'97年リリースの1st。2nd『PLAINTIVE SCENES』で、女性Vo入りの派手なシンフォニック・ゴシックをやられていたことで、私はすっかりそっちの虜になってしまい、この1stのことなんてすっかり忘れてしまってました(笑)。まだ感想書いてなかったので、久しぶりに聴いてみました。いやはや、2ndとは違うけど、これもいいですね。いえ、良かったことを思い出しました。ひたすら遅くて暗いドゥーム・ゴシックですよ。でも、その中にある美しいメロディが映えまくっているのがいいです。普通声男性Voの深みのある歌声もいいわー。曲によってはフルートも入ります。"Release"の後半の泣きまくるギターのメロディがむちゃくちゃ好きです。当時聴いた時も好きだったはず。また、えれのあさんは、YEARNINGは1stが一番好きなんだそうです。その理由が分かりました。確かにこれは宗教ドゥーム・ゴシック好きのえれのあさん向きのアルバムです。    (純生)


KILL THE SUN / XANDRIA
 ドイツの女性Vo擁するゴシック・メタル・バンドの'03年リリースの1st。聴く前から伊藤政則がこのバンドのことを「EVANESCENCEに対するヨーロッパの回答」と言っていたそうです。商売っぽさを非常に感じてやだ。私なんか、聴く前から、斜に構えていて、粗を探してやろうなんて気持ち。EVANESCENCEと大きな違いは、オーケストレーションとかは一切なし。とてもシンプルで薄いサウンドのゴシック・メタルをやられているなあと。このバンドの魅力は女性Voがふわふわな声で、とても可愛く、印象的な歌メロで歌っていることで、彼女が歌うことで、曲として成り立っているような。全然だめじゃん。伊藤政則もこのバンドじゃなくて、もっと他のゴシック・メタル・バンドをプッシュしろよ!とか好き勝手なことを思ったのは1回目に聴いた時だけであって、それ以降は楽曲の良さに正直はまってしまいました; オープニングのタイトル・トラックがとても可愛らしい曲。続く"Mermaids"も同じタイプ。ピアノのイントロがいいですね。バラード調の"Ginger"、イントロのヴァイオリンと、おねいさんが低い声で歌う"She's Nirvana"…と頭4曲は全部気に入りました。それ以降にぐっとくる曲がないのが残念ですけど。というわけで、意外にも気に入ってしまったけど、でも、楽曲の工夫のなさ、薄っぺらさって印象は拭えないなあ。  (純生)


FAST AND ALCOHOLIC / ZOMBIE RITUAL
 活動停止してしまった凶音のメンバーによるニュー・バンドの'03年リリースの3曲入りデモCDR。凶音のラスト・ライヴで無料配布していたのを頂きました。ありがとうございます。DsはEXHAUSTの人なのだったかな? ゾンビとアルコールをコンセプトにしたデス/スラッシュ・メタル・バンドのようです。アルコールをコンセプトってのには、TANKARDに思うのと一緒で、とても嬉しく思います。で、凶音よりも、ずっとストレートな音楽性で、スピード重視で、単純にかっこいい感じです。ドライヴ感がありますねー。初期の時代のデス・メタルのスタイルです。歌詞は英語と日本語が混ざっていて、酒の日本語歌詞は単純に楽しい。ジャケでは、ブラック・メタルのメイクではなくて、ゾンビっぽいメイクをしているメンバーの姿を拝見できるけど、ライヴでもそうなのかな? http://zombieritual.com/   (純生)

KARMANIK COLLECTION / V.A.
 COLD INDUSTRYレーベルのが中古で安く落ちていたので、買ってきました。まあ、予想通り暗いインダストリアルなんですが、曲によってちょっと印象が違うなあと思ったら、コンピレーションでした; これで、このレーベルのコンピ聴くのは3枚目ぐらい。20番なので、初期のコンピです。まだMORTIISも出してないのですよ。このレーベルの1番から10番までは限定盤で、もう廃盤のようなので、それらの曲を聴けるのはちょっと得した気分かも? うーん、そんな気分でもないです。全14バンド収録ですが、ちょっと印象が違うだけで、サウンド的には非常に似ていますし; 繰り返しますが、暗くて、ノイズ的音もあるインダストリアルで、私もたまにはこういうのもいいかなって気分で聴いています。激しい曲は好きだけども、静かな曲はあまり好きではありません。あと、女性Vo入り曲はここには、ないみたい。収録されているのは、XXX ATOMIC TOEJAM, EN HALVKONT I FOLIE, SYSTENA, DEUTSCH NEPAL, BRIGHTER DEATH NOW, MENTAL DESTRUCTION, ORDO EQUILIBRIO< RAISON D'ETRE, MEMORANDUM, IN SLAUGHTER NATIVES, ARCHON SATANI, CONSONO, ATOMINE ELEKTRINE, MORTHOND…ちょっとだけのバンドかはアルバムも聴いているかな。  (純生)