THEATRE OF TRAGEDYを脱退したLiv嬢が、旦那率いるATROCITYのメンバーを従えて結成したニュー・バンドです。'04年リリースのデビュー・アルバムからの４曲入り先行シングル。タイトル・トラックが３曲と、"Leaves Whisper"が１曲。スクリーン・セイバーがついています。シングルの曲構成は、同時にNAPALAMと契約したATROCITYの先行シングル『COLD BLACK DAYS』とまったく同じです（笑）。で、タイトル・トラックは、とても柔らかで優しいメロディが印象的です。加えて、意外とギター・リフがザクザクしていて、しっかりとゴシック・メタルをやってます。Liv嬢のふわふわ声の魅力を生かすには、これ最適な曲なのでは？と純生絶賛。優雅な気持ちになれる曲です。ソロ名義の時みたいに、メタルレスにしちゃうのは安易だし、やって欲しくなかったので、とても嬉しいです。タイトル・トラックに囲まれてしまっているので、"Leaves Whisper"の方はちょっと印象薄いのですが、この曲も同系のタイプです。とてもいいですよ。 （純生）
HOLY-ER THAN THOU 3 / V.A.
フランスのHOLYレーベルのサンプラー。'03年リリース。３ってことは、これまでにも２枚出ているわけですね。ああ、欲しい。物欲が…。非売品のようで、CD購入時にもらったものです。YEARNING, DIVISION ALPHA, STILLE VOLK, KADENZZA,
SERENITYの５バンド10曲収録。レーベルのコンピ『HOLY BIBLE』と違って、こちらは純粋なサンプラーなようで、アルバム未収録曲のみです。未だ聴いていないフィンランドのYEARNINGの『EVERSHADE』ですが、"Statues Amidst A Frozen Sand Of Time"が名曲レベルです。ドラマティックなイントロ、とても優しげな歌メロ部分にぐっときます。残念なのが、ちょっと曲が長くて（７分半ですけど）、だるい部分もあり。もっと短くしてくれたら、いいのになあ。これまた未聴のフランスのインダストリアル・ゴシックDIVISION
ALPHAは、前作同様に暗くぴこぴこしていて、とても満足です。日本の一人暗黒メタルKADENZZAは1stから速い曲を２曲。様々な音が絡み合ってながらも、かっこよさがわかりやすいしで、キラー・チューンでしょうね。私も大好きな２曲です。そして不思議なのは、イギリスのドゥーム・ゴシックSERENITYの'94年の1stと'96年の2ndから１曲づつ収録されています。新しいのでここに収録するネタがなかったんでしょうかね。久しぶりに聴いて、地味だけども、いい暗いのだるさと、いい歌メロを持ったバンドだったなと再確認。バンドはその後の音沙汰がないのですよね。（純生）TORCHA! / WALTARI
フィンランドの変態ミクスチャー・メタル・バンドの'92年リリースの2nd。私は彼らのこんなに初期のアルバムを聴くのは初めてです。で、2ndにして、もう変態というか（笑）、ノリノリでキャッチーで、女声コーラス入りで、踊れるようなオープニングの"Lights On"。参加ミュージシャン、それからデス・メタルとオーケストラの融合アルバム『YEAH! YEAH! DIE! DIE! DEATH METAL SYMPHONY
IN DEEP C』をリリースしているから、暗黒系メタル扱いにしている私ですが、本来は暗黒系なんて枠では括ることが出来ないのでしょう。とはいえ、まだまだ2nd。まだ３，４枚しか聴いてきていないけども、これまでは必ずあった驚きが、残念ながらこのアルバムには感じられないです。ちょっと期待し過ぎかな。でもでも、やっぱり普通っぽくて、普通じゃないメタル。そしていろんなことにチャレンジ…パンク、スラッシュ・メタル、ヒップ・ホップ、民族音楽。未聴のアルバムが多いので、これからも積極的に聴いていきたいです。 （純生）