ポーランドの女性Vo擁するゴシック・メタル・バンドの'04年リリースの７曲入りミニ・アルバム。これまでにリリースされた音源もあるようですが、新曲もあり。でも、そんなこと関係ないぐらいに、このバンドのサウンドは安定期に入っている（笑）。悪く言うとまあどれも聴いても同じかなと。もう15年以上も活動しているだけに、おばさんになってきた、おねいさんのルックスが気になりますが、一方その歌唱はますます円熟している。ポーランド語の響きがその太い声色と共に妖しく伝わってくる。もちろん優しくも歌ってくれる。そして私は聴きなれている楽曲であっても、本作はとてもいいなーと思い聴きました。普通に"Lunar"が名曲レベル。正しい彼らの曲です。他の楽曲はちょっと奇をてらっている感じで、本当はみんな同じではないんですけどね。タイトル・トラックはピコピでトランスなミックスの２ヴァージョンを収録しています。正直、あまり面白くないけども；
またVideo Clipが３曲収録されてます。妖しいルックスのおねいさんがたっぷりと動いてくれますよ。正直萌えませんけどね； おねいさんの入浴シーンもあり（笑）。にしても、Video
Clipにするのには相応しくないような妖しい側の曲ばかりがセレクトされてます。生きている人間の腹を割いて、内臓を取り出す…というような病院ホラーなのもありますよ； （純生）
METAL HURLANT / MISANTHROPE
フランスのゴシック･メタル･バンドの'05年リリースの8th。3,000枚限定とかの２枚組デジパックのを手に入れました。とうとう日本盤は出なくなってしまいましたね。日本のレコード屋では並んでいるのを見たことないので、フランスから買いましたよ。前々作『IMMORTAL MISANTHROPE』はシンフォニックでメロディアスで、日本のメタル･ファンにもそれなりに聴かれたと思いますが、本作はもう流通も悪いし、内容もシンフォニックではないので、マニアしか聴かないのだろうなあ。で、前作『SADISTIC SEX DAEMON』よりも、デス･メタル色が強くなり、かなりアグレッシヴな音作りです。私がこのバンドをゴシック･メタル･バンドとしているのは初期のアルバムがそうなのであって、近年作はゴシック･メタルとは言いにくいわけですが、本作はよりゴシック･メタルとは言いにくい；
疾走曲が多いです。途中で女性クワイヤがいきなり入る曲や、近年はがなり声で歌っていたのに、初期のように気だるい普通声で一部を歌う曲とか、適度にシンフォニックな曲とか。まあ、このバンドならではの楽曲に仕上がってはいますけどね。２枚目はどういうものなのかよく分からないのですが、普通に１枚目に収録されてない曲とか、１枚目のインスト･ヴァージョンとか。１枚目よりも、よりゴキバキで疾走でアグレッシヴな曲が並んでいます。"Supplication For God"は１枚目収録"Le Supplicie"の英語ヴァージョンでしょうかね。日本の暗黒メタラーKADENZZAのYou Oshimaと社長＠HOLY REC.がデュエットしてますよ！ てゆうか、二人ともものすごい絶叫Voなので、ヘッドフォンで聴かないと、違いが分かりづらいかも。てゆうか、YouはKADENZZAのアルバムでも、ここまでもの凄いヒステリックなVoスタイルは表現していないですよ。もちろんヒステリックに歌うだけでなく、憂いのある普通声でも歌っております。弾きまくりギター･ソロもYouによるものです。そしてエンディングでは「神は我々を救えるのか…」という日本語もかっこよく決まっております。うんうん、この曲だけでも、２枚組を買う価値が充分にありますよ。KADENZZAの新しい一面を魅せてくれます。また35分にも及ぶ動画も入っていますよ。ライヴとかスタジオ光景とか。超絶ベーシストの指技は凄いです。メガネかけている社長はかっこよくないです； でもステージでは様式美系のひらひら衣装ですよ！ （純生）
IN FRONT OF ME / ASRAI
