STIGMA / DAS ICH
 ドイツのゴス/インダストリアル・ユニットの'93年リリースの4曲入りシングル。'94年リリースの
『STAUB』からの先行シングルです。"Von der Armut"のEdit違いが3ヴァージョン収録されているので、いやでも刷り込まれて、好きになる曲ですよ(笑)。まあ普通に彼ら風の曲で、適度にかちっとしていて、力強くて、バックのシンセが聴き手を不安にさせるかのような不協和音を奏でている曲です。うん、名曲レベルです。だらだらしていますけど、そんなのも彼らの持ち味です。だらだらしているだけでなく、この心が落ち着かなくなるのがいいところです。癒し系の反対。もう1曲"Der Schrei"も同系の曲でいいかも。てゆうか、やっぱりシングルだと、曲がしっかりと自己主張してきますね。そして、シングルにするだけあって、いい曲です。(純生)


MALOMBRA / HANTAOMA
 
HOLY RECORDSから'05年にリリースされたフランスのトラッド・メタル・バンドのデビュー作。近年はブラック・メタル・バンドとばかり契約しているHOLYにおいて、異色とも思えるこのバンドこそが、本来のHOLYの姿ですよ! むちゃくちゃ嬉しくなっちゃいます。ま、種明かしをすると、STILLE VOLKのメンバーのプロジェクトなんですけどね。STILLE VOLKの1stのタイトルがバンド名となっておりますし。STILLE VOLKが純トラッドな音楽性なのに対して、こちらはトラッド・メタル。ギター・リフがざくざくしているし、Voはがなり声で歌っているし、速い曲だってやっちゃいます。ヴァイオリンやフルートやパイプ系の楽器ががっつり使われています。ほんと昔のHOLYに相応しい音楽性で嬉しいのです。が、冷静に聴き進めると、この手の音楽性のバンドが溢れている今においては、そんなに個性が輝いてきません。普通のトラッド・メタル、ヴァイキング・メタルとの違いは明確ではありません。その点がちと物足りなく感じます。メインのVo以外に、低音の男声コーラスが入るのですが、それが凛々しくてかっこいいかな。オリジナル曲も数曲ありますが、ほとんどはトラッド・ソングをアレンジしています。フランス語で歌われているっぽいです。(純生)


SLEEPING SUN / NIGHTWISH
 フィンランドの女性Vo擁するゴシック・メタル・バンドの'05年リリースのベスト・アルバム
『HIGHEST HOPES』からのシングル・カット。この曲のシングルは'99年にリリースされていますが、ベスト収録時に再録したのでしょうか。このベストは聴いてないので分かりませんけども。なのでクレジットは"Sleeping Sun 2005"となっています。そのRadio Editとあと、'99年のオリジナル音源が収録されています。オリジナル音源との違いはよく分かりません; なんとなく違うけど。そして、あまりバンドの持ち味が生かされていることのない、普通のバラード曲です。でも嫌いじゃなかったりするし、久しぶりにこれだけ聴くと、いい曲だなーと思えてきますよ。あとVideo Clipを収録してます。こちらも新しく作ったやつみたいですね。(純生)