HEart Of The Ages / IN THE WOODS...
 ノルウェーのゴシック・メタル・バンドの'95年リリースの1st。ゴシック・メタル・シーン初期の重要バンドであり、そして名盤でもあります。当時、日本盤もリリースされていました。2nd
『OMNIO』以降はプログレッシヴ色が濃くなっていますが、本作まではブラック・メタルやペイガン・メタル要素が色濃いです。ギター・リフの刻み方や、Voスタイルはもろにブラック・メタルな部分もあるのです。一方では浮遊すうようなシンセによるパートの作り方はプログレそのもの。そして、それがこのバンドの個性を強くしているわけです。シンセやギターによる美しいメロディは北欧ブラック・メタルのそれを、美しさを磨きぬいて、その結果としてゴシック・メタル的になったものかなあ。オープニングの"Yearning The Seeds Of A New Dimension"は12分に及ぶ大作にして名曲。序盤のシンセとギターによるインスト・パートがひたすら美しく広がってくれる。そして朗々と歌うVoが入り、中盤にはブラック・メタルのように叫ぶのをきっかけとして、美しいメロディを持ったままアグレッシヴ・パートに突入していくのです。"Mourning The Death Of Aase"はゆっくりとシンセのメロディが奏でられていく曲をバックに、女性Voがひたすらハーモニーだけつけてくれる曲。ま、2nd以降には女性Vo入りの曲でもっといい曲はありますが、女性Voも入ってきますよということで。"Wolan's Return"はオープニングから、アグレッシヴです。Voが吼えていますよ。疾走パートのアグレッシヴなところは、ブラック・メタルまんまです; しかし15分に及ぶ大作なので、そのまま行くわけはなくて、中盤にブレークして、そしてドラマティックな展開へと流れ込んでいきます。ラストの"The Divinity Of Wisdom"はミディアム・テンポの曲。ラストの情熱的な泣きのギター・ソロにたまらなく心を打たれますよ。というわけで、ゴシック・メタルの基本の1枚です。(純生)


DESCEND INTO THY GRAVE / CRYPTAL DARKNESS
 オーストラリアのゴシック・メタル・バンドの'96年リリースの4曲入りデビュー・ミニ。それとも1st
『ENDLESS TEARS』の後にリリースされたものでしょうか。4曲とも1st収録曲で、うち2曲は別ヴァージョン。Radio Editなんて、ドゥーム・ゴシックなこのバンドに必要でしょうかね; 1stはこないだ聴いたばかりなので、Martin Powell在籍前の音楽性の感想はそちらと同じ。やはりMY DYING BRIDEよりメロディは美しいけども、でもそれでもやっぱりMY DYING BRIDEフォロワーだなって思う。タイトル・トラックの泣き泣きのギターが素敵です。"Departure Of Autumn Tears"はアコギも使い、ずっと繊細なメロディのインスト。MY DYING BRIDEフォロワーなのに、こういうのがあるのはこのバンドの個性。(純生)


SALVATION / ABIGAIL'S MERCY
 イギリスの男女Vo擁するゴシック・ロック・バンドの'05年リリースのアルバム。ゴシック・メタルにしては、疾走曲があったり、軽かったりするのです。ジャケ裏にはGOTH ROCK BANDと自己申告しています。なるほど。
"To Hell With Angels"の冒頭ではKing Diamondばりの高音で歌ってくれるのですが、だからこのバンド名? 疾走しない曲は、シンセなくても、なかなかドラマティック。いい感じで、普通声の男性Voと女性Voが絡んでくる。やはり軽さは感じるけども、ゴシック・メタルでもいい感じ。でも疾走曲は、ゴシックでも、メタルでもなくて、パンクみたいです; さきほどまでいい感じに優しくソプラノ声っぽく歌っていたおねいさんも、ドスの効いた声で力強く歌っているし; まあゴシック・メタルじゃないところが、聴いていて新鮮さもありますけどね。ちなみに、おねいさんは巨漢です。マニアの方はぜひ!? http://www.abigailsmercy.co.uk/ (純生)


'06.07.28 / It's So Easy