DEAD END DREAMING / END OF GREEN
 ドイツのゴシック・メタル・バンドの'05年リリースの5th。思い入れのあるバンドなのですが、名曲があるとか、個性的だとか、そういうことではなくて、単にゴシック・メタルを聴き始めた頃に出会ったバンドだからなのです; サウンドの印象の記憶は薄いです; こうやって聴けば、ああ、こんなバンドだったかな?と薄っすらと思い出す程度です; こんなんでも思い入れがあると言っていいのだろうか; 普通声の男性Voが歌う、ゴシック・ロックをもっと骨太にしたようなサウンド。アップ・テンポの曲が多い目。美しいメロディとかはあまりないんです。ロマンティック・ゴシックをもっと硬派にした感じ? って、ロマンティック・ゴシック出現以前から存在していたのに、比較されちゃって可愛そう; 前作
『LAST NIGHT ON EARTH』よりも、かちっとして、かっこいい感じ。かっこいい楽曲が少なくないです。ただ、やっぱりゴシック・メタルっぽさは希薄かなあ。遅い曲などは、まあまあいいんですけど。男性Voの声色はちょっと個性的かな。繊細なアコギのメロディをバックに、熱く歌ってくれる曲などもあり、もうちょっとで名曲って気もするんですけどね。うーん、残念ながら名曲はなし。でも、これまで4枚聴いてきたけども、一番気に入りましたよ。そして思い入れも増したかも。(純生)


RADIUM ROUND / WALTARI
 フィンランドのミクスチャー変態メタル・バンドの99年リリースのアルバム。まあ他のアルバムと同じ感じかなあ。と、いくら変態!と思っても、どのアルバムも同じで、ちょくちょく聴いていたら、普通に感じてきちゃうんだよなあ。って、普段はこんなにノリのいい音楽は聴かないので、私には今でも充分に新鮮ですよ。でも、他のアルバムとの違いは特にないかな。悪いアルバムじゃないけど。でもオープニングの
"Back To The Bottom"でいきなり女性Voが歌ってくれるから、それでかなり嬉しいです。"The Plan"はオリエンタルな雰囲気の笛入り、女性Vo入り。でも踊れるようなリズムの曲なのが面白い。んー他は特に気になった曲はなし。(純生)


A TRIBUTE TO S.U.P / V.A.
 フランスの
HOLY RECORDS所属のゴシック・メタル・バンドS.U.P.のトリビュート・アルバムです。しかも3枚組ですよ。36バンド、37曲で180分以上です。リリース年のクレジット見つかりませんが、たぶん'00年前後だと記憶しています。INNER-SIDESというレーベルから。このバンドは日本では信じられないぐらいに欧州では人気があるようなのですが。その人気がトリビュート・アルバムがリリースされちゃうぐらいなのでしょうか。そして3枚組といったら、DEEP PURPLEやLED ZEPPLELINだって、そう出るもんじゃないですよね? 恐れ入りました。というか、HOLY RECORDSの一番の謎です; 収録バンドはほとんど知りません; だらだらとオリジナルに近いものや、女性Voが歌ってたり、あるいはブルデスになっていたり、ノイズ・ミュージックになっていたり、他のジャンルの音楽性になっていたりと、多種多様なカヴァーがされています。私自身はオリジナルを思い出せるのは半分以下かなあ; 知っているバンドでは、フランスの男女Voゴシック・メタルのHYPNOSIS、同じくフランスの男女Voゴシック・メタルのCRIMSON GARDEN、HOLYの盟友であるフランスのゴス・インダストリアル・バンドDIVISION ALPHA、フランスの男女Vo擁するゴシック・メタル・バンドLEIDEN、フランスの男女Voゴシック・メタル・バンドMATUTINA、そしてHOLY RECORDSの総帥率いるMISANTHROPE…って、全部フランスのバンドか(笑)。STABAT MATERなんてバンドも参加してます。(純生)


'06.08.02 / It's So Easy