A WORLD OF BROKEN IMAGES / MALAISE
 スウェーデンのゴシック・メタル・バンドの'99年リリースのアルバム。初めて聴きます。男性Voのなよなよと、そして電子加工されたような声質から思うのはゴス/インダストリアルなのです。ああ、ドイツのバンドだなあ。ありがちだなあとか思ってしまいましたが、じっくり聴くとサウンド自体にはインダストリアルっぽさはありませんでした; アップ・テンポの曲が多く、ちょっとちゃらちゃらしているけども、シンセ入りで、普通にかっこいいゴシック・メタルですよ。ギター・リフもしっかり太いし。曲の作られ方からしてギター・メインだし。でもでも、うーん。完全にVoで損をしちゃっているタイプかも。ぼーっと聴いているとドイツのバンドの音に聴こえてくる; ゴシック・ロックに聴こえてくるんです。ゴシック・ロック・バンドがちょっとメタルっぽくやってみました…ってことなのかもしれません。
"Another Image"のギターとシンセの入り方がとてもかっこいいです。重厚なゴシック・メタルの名曲になりそうな予感すらするのに、今のところはVoが何なので駄目なのです(笑)。(純生)


HAMMERHEART RECORDS 2 / V.A.
 オランダの暗黒系レーベル
HAMMERHEARTがリリースした16曲入りサンプラーです。たぶん'03年頃のリリース。今は倒産してしまって、KARMAGEDONと名前を変えています。ギリシャのゴシック・メタル・バンドSEPTIC FLESHが2曲収録されているので、積極的に聴いてみました。彼らはHOLY RECORDSを離れた後に、このレーベルから『SUMERIAN DAEMONS』をリリースしていますが、結局これがバンド最後のアルバムとなってしまいました; 私はあまり好きなアルバムではなかったです。印象が薄かったですし。久しぶりに聴くと、そのサウンドはまぎれもなく彼らのサウンドなのですが、やはり全盛期に比べるといまいちと言わざるを得ません。サウンド・プロダクションもチープに感じます。Natalie嬢が復帰していたりと明るい話題はあったのですが。大仰はクワイヤはいいけどね。他にはノルウェーのブラック・メタル・バンドLIMBONIC ARTのメンバーによるDIMENSION F3Hとか。ANCIENT RITES, SOULREAPERなどを収録。ブルータル・デスも大音量で聴くと、かっこいいなーと思ってしまうものの、私にはそのバンドの個性まで見つけることが出来ないんですよね; (純生)


CALL ME WHEN YOU'RE SOBER / EVANESCENCE
 アメリカの女性Vo擁するゴシック・メタル・バンドの'06年リリースのアルバム
『THE OPEN DOOR』からの1枚目のシングル。Album VersionAcoustic Versionの2曲。それとVide ClipとそのMaking Ofも収録してます。アルバム中ではスルーしていたこの曲ですが、やはりシングルで聴いてしまうと、いい曲になってしまう(笑)。まあ、アルバム中でもキャッチーで分かりやすい歌メロとメロディの曲ではあるので、当然と言えるのかも。後半の広がるような伸びのある歌メロ部分が異常に好きです。Acoustic Versionはピアノとギター、それとチェロによる演奏です。バックなおとなしい分、より歌の上手さが強調されますね。Video Clipのほうはまあ普通に華やかでいいかなって感じ。でも、これまでのClipに比べると、華奢なおねいさん幻想がぼろぼろと崩れ去っていくような映像です; って、ライヴとか見ている人にはとっくのとうにそんな幻想はないか。(純生)


'06.10.31 / It's So Easy