DAWNING / MINDROT
 アメリカのゴシック・メタル・バンドの'95年リリースのアルバム。中古で安く落ちまくっていたアルバムながら、ヘヴィでメロディアスでとてもいいじゃん!とか聴いていたアルバムです。現在は
EYES OF FIREのメンバーとして参加しているようです。シンセが入っていて、ヘヴィで、ドゥーミィーで、ゴシックなサウンド。このヘヴィな感じはEYES OF FIREがやっているクラストコアにも通じるものがあるんだなと今回聴いて強く思いました。ヘヴィすぎて、ちょっとゴシック・メタル的じゃない部分が目立ちます。シンセの清涼感はいいとして、このヘヴィで乾いた音はちょっとね。疾走曲が途中スローになってしまう展開はいいです。Voもデス声だけでなく、エモーショナルな普通声でも歌ってくれますよ。10分とか9分とか、曲が長いのもそんな理由でしょうかね。(純生)


A SOMBRE DANCE / ESTATIC FEAR
 オーストリアのゴシック・メタル・プロジェクトの'99年リリースの1stフルレンス。'96年にミニ・アルバムをリリースしています。一部のゴシック・メタルに評判が良かったアルバムです。私はやっと聴くことが出来ました(部屋の隅から出てきた…)。ギタリストとKeyを兼ねる男性一人によるプロジェクトですが、ゲストでチェロ、フルート、リュート、女性Vo、デス声男性Voが参加していて、叙情的で美しい響きの正しいゴシック・メタルをやられています。コンセプト・アルバムのようで、イントロ以降の2曲目は
"Chapter I"〜"Chapter IX"というタイトルになってます。いい曲が多いのだから、ちゃんとタイトル付けて欲しいなあ(笑)。"Chapter I"が名曲レベル。女性Voもたっぷり。トラッドっぽいメロディ、繊細なアコギの音色、途中からぐっと盛り上がって、デス声も入ってきます。ちょっとチープなサウンドかもですが、充分にいいアルバムです。(純生)


UNDERWORLD / CHAOSTAR
 ギリシャのゴシック・メタル・バンド
SEPTIC FLESHのメンバーであるSethによるプロジェクトの'07年リリースの4th。シンフォニックで、オーケストラルなゴシックをやられてます。ソプラノ女性Voが大仰に歌います。で、純粋な新作じゃないのかなあ。アウトテイク集+新曲? SEPTIC FLESHの『A FALLEN TEMPLE』に収録されていた"Underworld"のACT I〜III、そしてFinalの4曲が収録されてます。といっても、IIIは未発表テイクだし、Finalはアルバム未収録で、VHS+CDの『THE ELDEST COSMONAUT』に収録されてました。"Tartarus", "Misery's Kibng"もSEPTICの曲です。まあ、このプロジェクト自体、"Underworld"のようなそれまでのSPETICとは違った音楽だけをやろうという目的でスタートしたのだろうしね。なかなか興味深いです。女性Voらしい写真が3人ブックレットに載っていて、初代のNatalie嬢、2代目のSapfo嬢、3代目?の現在はMaya嬢のようです。Sapfo嬢の音源はここには収録されてないのかな。"Elegy"は3rd『THE SCARLET QUEEN』に収録されていたと思うのですが、クレジット上にはそんな曲はないし。ラスト2曲の"Ethereal Dome"と"The Trip Is Not So Long"がちょっと違う音楽性で、かつ女性Voが可愛い声なので、とてもいいですよ。3rdの"Embrace"のVideo Clipも収録されてます。妖しい曲な上に、妖しい映像です…流石。ちなみにSEPTIC FLESHが再結成して、'08年にアルバムをリリースしています! 聴かなくては! (純生)


'08.04.25 / It's So Easy