UPON THE SHORES OF INNER SEAS / MENTAL HOME
 ロシアのゴシック・メタル・バンドの'99年リリースの3rd。
END RECORDS経由で、CENTURY MEDIAからのリリースなんですね。シンセの音色に透明感があるシンフォニックなゴシック・メタルをやっていますが、これまでの2枚に比べると、アップ・テンポの曲が多くて、ちょっと元気良すぎかなあ; Voの声色ががなっていて、それがゴシック・メタルぽさを薄くしちゃっている要因でもある。もうちょっと、歌える人だともって全体の雰囲気も良くなるんだろうけど。でも、シンセの音色は本当に好み。オープニングの"Downstairs"がなかなかの曲。メロディがちょっと変で、ここらあたりも彼らの個性なのかな。(純生)


THE CALM THAT WAS THE STORM / CHALICE
 オーストラリアの女性Vo擁するゴシック・メタル・バンドの'06年リリースの5曲入りミニ・アルバム。新曲1曲とその別ミックス。それと過去3曲のリメイクを収録してます。タイトル・トラックである新曲はしっとり系のバラード。このバンドの特徴のひとつであるフルートがいい感じで入ってきます。リメイクは過去3枚のアルバムから1曲づつセレクトされてます。アルバムを聴いた当時はそんなに気にならなかった曲も改めて聴くと、なかなかいいもので、このバンドにしては派手でアクティヴな
"The Stigma of an Age (Revisited)"は名曲レベルに認定。ピアノの繊細なメロディが印象的な"Solitary Waves (Revisited)"も盛り上がるところはぐっと盛り上がって、気分が高まる名曲。ギター・ソロもかっこいい。セクシーなおねいさんがたくさん動くタイトル・トラックのVideo Clipも収録されてます。(純生)


COMMUNION / SEPTIC FLESH
 ギリシャのゴシック・メタル・バンドの'08年リリースのアルバム。再結成しての1枚目のアルバムになります。フランスの
SEASONS OF MISTから。'03年リリースの『SUMERIAN DAEMONS』が最後のアルバムですから、5年ぶりですね。とても嬉しい。で、その最後のアルバムは私的には彼らの唯一の駄作だと思っているので、その延長線上だったらどうしようかと思っていたのですが…そんな心配は不要でした。アグレッシヴで、かつ流麗で美しいメロディに溢れています。その上、オーケストレーションがかなり派手にかっこよく入ってきます。ディープなデス声と、クリアな普通声、そしてSEPTIC節といっていい彼ら独特のメロディが聞こえてくるので、とても嬉しくなってしまいます。オープニングの"Lovecraft's Death"はヘヴィですが、でもバックのオーケストレーションがかっこいい。タイトル・トラックは疾走曲。その上、やっぱりオーケストレーションが派手なので、KADENZZAかと思ってしまいましたよ(笑)。ラストの"Narcissus"はギターのメロディがとってもSEPTICなのです。他の曲もかなり気に入ってます。女性Voはなしですが、だからといっても不満はありません。私が入手したのはデジパック仕様で、プラケースのとはジャケットも違います。今年のベスト・アルバムの1枚。(純生)


'08.12.31 / It's So Easy