SUPERNATURAL BIRTH MAGHINE / CATHEDRAL
 アメリカ盤はジャケット違いでした。爽やかにメンバーの写真です(汗)。でもこれだと、CATHEDRALだ!という凄みに欠けて困るなあ。あのイラストの方はしっかりと中に入っておりました。好ましくないジャケットになるんでしょうね。
 前作も私はいまいちと感じたのですが、それでも印象に残る曲が多かったです。でも、これはなんか、だらーんとしているようで。事実上の1曲目に当たる"Urko's Conquest"なんか、単純にCATHEDRALらしくて好きです。とことんドゥーミーな曲は特に新鮮さを感じることが出来ず、退屈さを感じてしまいます。確かに年に1枚のハイ・ペースで、それなりのアルバムを作ってくれるのは嬉しいですけど、私はマンネリズムを感じているので、次のアルバムではちょっと冒険してほしいかな。(純生)


BLOSSOM OF MOURNING / DARK REALITY
 '95年リリースのリコーダー入りデスの2nd。リコーダー…縦笛です。元はデスだったのかもしれませんが、もう完全にデスから脱却しているみたい。Voも力強くわりと普通に歌っています。笛の音に素朴な哀愁を感じます。子供頃を思い出さずにはいられません。トラッドのメロディも聞こえてくるので、なおさらです。卒業式で"蛍の光"を吹きました。そんな過去があるのだから、DARK REALITYで感動しないわけがないのだ。
 ドラム・マシーンなので、音がどかんどかん、と一本調子なんですが、そこがまた安定感を感じさせて良かったりします(汗)。音作りも完璧。ジャケットも素朴でいいです。上質紙使ってます。(純生)


ARS MAGICA / DEAD SOULS RISING
 '95年リリースのフランスの男女コンビのバンド? レコード屋の「THE 3RD AND THE MORTALタイプ! 女性Vo入りゴシック」にまんまと騙されました。そう最近はゴシック・コーナーにエレクトリックなDark Waveとカテゴライズされるアルバムが混じっているのでした。もちろん気に入る場合もあるのですが…(汗)。ずばりその手のタイプ。全然メタルじゃない(汗)。裏ジャケを冷静に見れば、厚化粧の魔女のようなメイクの女性と、短髪の爽やかな男が映っているのだから、その手だとわかっても良さそうでした。
 エレクトリックで跳ねている音。曲調は遅く暗く、確かにゴシック要素も多分に含まれている。私が気に入らなかったのは、女性Voに色気とか美しさがなかったことです。ルックスがこれでも、声が魅力的なら許そう。太くねちっこい歌なんだもん。1曲"Love Is An Emanation Of Death"だけは、ふわふわとかわいく歌っているので好きです。(純生)


CASCADING WAVES OF ELECTRIC TURBULENCE / NAMANAX
 デス・コーナーのたたき売りコーナーで500円で購入。RELEASEレーベルだったのと、2曲入りで1曲目が11分、2曲目が47分だったので。誰かが好きそうな感じ。が、思いっきりゴミでした。私はゴミでも複数回聴いてからじゃないと、感想書ける気がしないし、複数回聴いてからゴミ扱いするのですが。工業的なノイズです。インダストリアルみたく躍動感はありません。ひたすら工業的な音を淡々と繰り返しています。一応展開が変わってはいくみたいだけど。ちなみに1度は完奏しました。エンディングでとんでもない凄い場面があるかもしれないし! でも余計な心配でした。ジャケットは工場の煙突から煙が出ているというイラスト。らしくていいかも。(純生)


EL NORRA ALILA / ORPHANED LAND
 フランスのHOLYレーベルよりリリースされたイスラエルのゴシック・メタル・バンドORPHANED LANDの2nd。もうブックレットからして宗教色が強くて妖しいんです。その手の宗教絵画(とでも言うのか?)が溢れてます。そしてサウンドも期待を外すことなく、宗教音楽的なのか、あるいはイスラエルの土着的音楽なのか、とにかくその手のメロディに満ちあふれています。でもノイジーなリフと力強い曲調で、ゴシックとして演じています。
 歌詞は英語が基本ですが、アルファベットではない中近東の文字(何というのでしょう?)の言葉で歌われている曲もあります。この手の曲は、トラディショナルとクレジットされてます。んー妖しい(汗)。これもある意味ではトラッドだよなー(汗)。
 更にゲスト扱いの楽器も、アイリッシュ・トラッドでは、その手のいろいろなものがあるように、ここにもいろいろな名前のいろいろな音色の楽器が活躍する。んー全然想像つきません(汗)。オープニングにして強烈過ぎる気だるいメロディの応酬の"Find Your Self,Discover God"、後半に「らーいららいららい…」というコーラスが入る"Flawless Belief"が特にお気に入りです。
 「中近東パワー炸裂!」なんて意味もなく興奮気味なのですが、冷静になってみると、前作の延長線上にあるのかな。あっでも、それで充分です。変に他のバンドに触発されることなく、この調子でオリジナリティを保ち続けてほしい。いつの日か、遠い日本でも認められる時が来るかもしれない…(純生は瞑想に入ってます…そりゃ妄想だろ!)。(純生)