THE TROOPER / SENTENCED
 IRON MAIDENの"The Trooper"のカヴァーをタイトル・トラックにした4曲入りシングル。他に2nd『NORTH FROM HERE』に収録されていた"Awaiting The Winter Frost"があり。他2曲はこのシングルのみで聴ける2nd路線の曲。『AMOK』で大変貌したSENTENCEDだが、この鋭いけど美しいメロディも凄く好き。『AMOK』を腑抜けたと表現されても仕方ない。(純生)


THEN CAME SILENCE / SERNITY
 HOLYレーベル。イギリスのドゥーム・ゴシック、'94年リリースの1st。全然知らないバンド名だったが 、ゴシックという説明があったので、あんまり期待しないで買ったわけだが、これが大当たりだった。とっても愛聴してます。ゆっくりしたテンポで、適当に暗く美しいメロディがあって(きらびやかな美しさではない)、Voは普通の声で歌っている。あんまり野太くないので、とても爽やか。そしてバックの演奏はそんなに魅力ないのだけど、このVoが表情豊とまではいかないけど結構いい歌メロで歌っている。哀しみに満ちた歌だけど。どの曲のメロディも歌メロも魅力的なのだが、似たり寄ったりなのが弱点。この先大化けしてくれることに期待。(純生)


GERMANY 1990 / SISTERS OF MERCY
 '92年リリースのライヴ・ブート。初めて彼等を聴いたのがこのアルバムでした。これが、びっつらこいた。HMのバンドでないので、力強さはなく音は軽いだが、奏でられるギターやキーボードのリフは、PARADISE LOSTが『ICON』以降で見せたあの美しいメロディそのまんま。いや〜P.LOSTには強烈なオリジナリティがあると自負していたのだが、こんなにもわかりやすいお手本があったとは。0.5%ぐらいP.LOSTへの評価が下がった。また、こちらがオリジナルであるのに関わらず、P.LOSTの代用品としての効能もあり、という理不尽なことも思ってみたりする。ブートということで音は良くない。きっとスタジオ・アルバムではもっと美しさや繊細さを充分に堪能出来るのであろう。(純生)


NORDAVIND / STORM

 '94年リリース。当時THE 3RD AND THE MORTALのVoだったKari Rucslattenが参加しているノルウェーのトラッドをカヴァーしたプロジェクトSTORMのアルバム。他2名の男もデス、ブラック・メタル界では知れた人々(どこのバンドの人か忘れた)。トラッドをズルズルのギター・リフで表現しているので、凄く変な仕上がりになってる。ドゥーム化させてる。それでいて、歌メロだけはポップで軽やかで、トラッドだと辛うじて感じさせる。凄い不気味な音楽だよ。さて、当然Kariの歌声が聴けるのを期待して買ったのだが、Kariの歌声がきけるのは数曲のみ。ま、アカペラの"Lokk"で充分に堪能できるから。同じアカペラでも男がドラムのリズムだけで歌いあげる"Villemann"は怪しい過ぎる〜。勘弁してくれ〜って感じ。でも好き。ブックレットにはKariが美人に写っている写真もあり。栗毛色のロング・ヘアーがステキだ。(純生)


LEPACA KLIEFOTH / THERION
 '95年リリース。オペラ歌手に歌わせたりや派手なオーケストレーションを導入したりと、とっても個性的でいい。が、哀しみという感覚が伝わってくるメロディは大好きなのだが、この派手派手で陽気なメロディはあんまり好きじゃない。このアルバム中でよかった曲というのは、どれも先行シングルや『DEATH V』のコンピレーションに収録されていて、もともと気に入っていた曲だった為、このアルバムの他の曲にはちょっとがっかりした。というわけで、私はあんまり気に入ってない。ちなみに"Black"は『DEATH V』収録のとは別ヴァージョン。(純生)

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