A NIGHTMARE STORY / FRETERNIA
 スウェーデンのクサメタル・バンドの'02年に出された作品です。シンフォニックで、ドラマチックな、メロディック・メタルを演っています。このバンド、某雑誌で、叩かれまくられた事が、あるらしいですが、なかなかのクサクサなメタルを演っていて、笑いそうになりました…(薄笑)。ヴォーカルにしても、普段からクサメタルを頻繁に聴く人であれば、あんまり問題ないように、感じられました。この作品、まーまー気に入ってます。むしろ、次回作で、もっとインパクトのある曲を増やしてほしいです…もちろん、ヴォーカルは、そのままで。   (クサブラメタラー)


ARCANOS ABISMOS / GUARNERIUS
 メキシコの5人組によるフル・アルバム。メキシコですよ、メキシコ!…と騒いでみたところで、さほど珍しいような気もしなくなってきた昨今ですが、メキシコから熱いバンドがやってきたのです。メキシコなだけに歌詞はスペイン語で、南米特有のスパニッシュ・メタルか…と思いきや、時折RHAPSODYの如くシンフォニックなパートを展開し、それでいてイタリアン・メタルの如くキラキラ感をまといながら疾走をかますその様には、思わずガッツ・ポーズをとらずにはいられません。クサメタラ―はきっと、こういうCDと出会う為にCDを買うんですよ(笑)。しかしながら褒められた点ばかりではなく、ギターやドラムの音質に関しては、かなり厳しいモノがあります。熱いVoが良い、キラキラしたKeyが良い、しかしその反面、音の潰れたようなギター、お世辞にも良いとは言えない音質のドラムの音を聞くに至って、「あぁ、やっぱりマニア向けなのね…」という感覚を抱いてしまいます。しかし、そんな感覚を抱きながらもちょっと嬉しくなってしまうのは何故なのでしょう(笑)。アルバムを通して壮麗なシンフォニック・パートや熱いスパニッシュ・メタルは健在、特にキラー・チューンともいうべき"Obertura Del Guerrero"等の出来は素晴らしいのですが、やはりクオリティ的にはマニア向け、という烙印を避けられない一枚となってます。感覚としては、((ストラト+スパニッシュメタル)÷2)÷B級と言う感じですが、興味がある方には是非聴いて欲しい一枚です。いや、これが良いんですよ、きっと(笑)。 (chiha)

BAD SNEAKERS AND A PINA COLADA / HARDCORE SUPERSTAR
 スウェーデンのロック・バンドの'00年に出された作品です。このバンドを知ったキッカケは、自分が、まだ若かった、高校時代に、某メタル系番組で、偶然プロモを見て、「うぉっ!! カッチョイイっ!!」とまぁ、そんな感じになって、次の日CDを買いに行きました…。当時、この作品を聴いた時の感想としては、なかなかサワヤカな、キャッチーなロックを演っていて、ヘビロテしてました。特に気に入った曲は、プロモにもなっていた3曲目の"Liberation"、同じくプロモにもなった8曲目"Someone Special"です。 (クサブラメタラー)


THANK YOU (FOR LETTING US BE OURSELVES) / HARDCORE SUPERSTAR
 '01年に出された作品です。前作の『BAD SNEAKERS AND A PINA COLADA』と比べると、今作では、さらに、サワヤカ度が上がった、キャッチーなロックを演っています。特に気に入った曲は、1曲目の"That's My Life"、2曲目の"Not Dancing,Wanna Know Why?"、3曲目の"Shame"、そして8曲目の"Significant Other"です。前作同様、楽しめて良かったです。 (クサブラメタラー)


DUST TO DUST / HEAVENLY
 全クサメタラ―に支持されていると言っても過言ではない、フランスの激メロバンドHEAVENLYの3rdです。1stではPiet Sealk、2ndではTommy Hansenと、それぞれ恵まれたプロデューサーを経ながらライヴやメンバー・チェンジもこなし、初めてプロデューサーの手を離れてのフル・アルバムという事で、バンドの真価が問われる今作では、3部作に別れたコンセプト・アルバム。…コンセプト・アルバムと言ってみても、お得意の激メロは健在、1stから長い曲がお得意なこのバンドの事、なんら違和感無くアルバム一枚聴けてしまうのが不思議なような、そうでもないようなところです(笑)。前作『SIGN OF THE WINNER』のような分かり易い疾走曲は減ったものの、より作りこまれ、よりへヴィになったその作風には彼らの成長がまざまざと見てとれる所。特に、"Fight For Deliverance", "Kingdom Come"辺りの曲は個人的に「これぞ!」と思った曲ですね。と言って、"Lust For Life"のような耳に残り易い曲や、キラー・チューンの"Illusion Part II"なんかも忘れてはいけません。今作でも安心のキラキラした激メロ満載の曲を堪能出来る一枚です。もっとも、「これはあのバンドのあの曲…」という部分も、大分減ったもののまだあります(笑)。とはいえ、これはこれで最早このバンドの特色と言っても過言では無いと思うので、前作、前々作が好きだった人にとっては、問題無く聴けるのではないかと思います。  (chiha)