SWANSONG / CARCASS
イギリスのメロディック・デス・メタル・バンドの'95年リリースのアルバムにして、バンドの最終作。リリース時点で、もうバンドは存在していなかったよう。Michael Amottは本作では脱退済み。前作にあたる『HEARTWORK』に比べると、よりメロディアスですが、デス・メタルとは思えないぐらいに、ゆるーいです。悪い意味でゆるいので、ふぬけた感じ。疾走してもしてくれないし、でろでろと気持ち悪くもない。すっきり爽やか(笑)。リリース当時に買って、14年も感想を書くのを寝かせていただけある(笑)。本作の聴き所は疾走曲"R**k The Vote"と、この曲を元に作られた伊藤政則のFM番組「POWER ROCK TODAY」のデスライダーのコーナーのテーマ・ソングとなった"Death Rider Da"だろうな。デス・ライダーの曲はもちろん日本盤ボーナス・トラック。そしてデス・ライダーも伊藤政則と共にライナーを書いてるところ(笑)。かっこいい曲です!(純生)
BURY THE ASHES / ZATOKREV
スイスのドゥーム・メタル・バンドの'07年リリースのアルバム。FIREBOXから。このバンドは普通のドゥームではありません。重低音で非常にアグレッシヴ。Voが力いっぱいに吼えている。唸ってもいます。でも疾走はしない。美しいメロディはほとんどない一方、混沌とした音世界が広がっている。好き嫌いはぬきにして、引き込まれていくような音楽性。個性的だし、なんか凄いです。曲の長さも前半は7,8分だけども、後半には15分や18分なんて曲もやっている。無駄に長い感じもするが、有無を言わせない凄みがあるよ。ひたすら圧倒されます。(純生)
VICTIMS OF THE UNDEAD / V.A.
NOTCOMMON Recordsによるサンプラー。13バンド収録。デス・メタル主体ですが、普通のメタルもあり、速弾系ギタリストのインストなどもあり、多岐に亘るジャンルがここに収録されてます。見事に知らないバンドばっかり並んでいます。かなりアンダーグラウンドなバンドたちなのでしょうか?
むちゃくちゃ気に入ったのとかはなし。IRON WILLは音を外すハイトーン・ヴォーカルがある意味凄い。JUDAS PRIESTというかMERCYFUL FATEというか。初期のしょぼいM.FATEをもっと、しょぼくした感じ(笑)。ちなみにジャケットのデザインはKing
Diamondっぽい! そうそうバンドのジャンルもライナーに書いてあって面白い。BONESCREWはGothic Thrashですよ! ギター・リフがざくざくだけど、疾走していないスラッシュ(笑)。Voが普通声で朗々と歌っていて、シンセが入るところが、ゴシックなのだろうね。(純生)