HEIMWEGE / EWIGHEIM
ドイツのゴシック・メタル・バンドの'04年リリースの2nd。PROPECYレーベルからです。ゴシック・メタル・バンドTHE VISION BLEAKとトラッド・メタル・バンド?EISREGENのメンバーによるバンドです。THE VISION BLEAKにかなり音楽性が似ているかもしれません。低い声の男性Voがドイツ語で歌う、整合性があり落ち着いた上品なゴシック・メタルをやられています。ちょっとデジタルっぽさもあり。ギター・リフはなかなかノイジー。曲によりヴァイオリンがあり。THE
VISION BLEAKよりも更に落ち着いた印象を受けるのは、イントロに続くオープニングの"Das Rad Der Kafer"がしっとりとダークな曲調だからかも。ピアノそれと、ヴァイオリン・ソロも素敵な名曲です。続く"Der Tanz Der Motten"も名曲レベル。もっと元気な曲で、ぐっと盛り上がってくれます。でも以降はわりと地味目な、落ち着いた曲が多いかなあ。"Der Prophet"は弦楽器の音が素敵な曲。デジタルっぽさ多い目。後半ではいきなりクワイヤが入ってくるので驚きます。THE
VISION BLEAKにしろ、私が思うPROPECYのカラーとはちょっと違いますが、良質なゴシック・メタルに違いないです。THE
VISION BLEAKと同じぐらい、このバンドも気に入りましたよ。(純生)
PHAERIRMAGICK / TWO WITCHES
フィンランドのゴシック・ロック・バンドの'93年リリースのアルバム。LACRIMOSAのAnne嬢が在籍していたバンドということもありますが、そのAnne嬢の歌声が弱々しくてもいい感じで入ってくるので、地道に揃えていってます。メインで歌うのはゴシック・ロックっぽいがなり声の男性Voなわけですが。まあ、かちっとしてなく、シンセ入りでゆるいサウンドは悪くないです。曲によってはSISTERS OF MERCY直系のようなのもありますが。私が2フォーマットも持っている『AGONY OF THE UNDEAD VAMPIRE PT.2』の9曲中8曲がここに収録されてますよ。それに3曲追加されているというか。なので、聴き覚えのある曲ばかりでして、自然に楽しんで聴いてます。やはりAnne嬢が歌ってくれる曲がいいです。ブックレットではあか抜けない顔をして写っていて、若けりゃいいってもんじゃない!ってのが立証されています。って、もう一人のBacking Voのおねいさんもメンバーにいるんですけどね。(純生)
GHOST REVERIES / OPETH
スウェーデンのゴシック・メタル・バンドの'05年リリースの8th。私なんかは間違いなくゴシック・メタル扱いなのですが、え?ゴシックなんですか?プログレッシヴ・デスなのかと…なんて話しも。ま、どっちでもいいんですが。しかし、本作はますますプログレですね。オープニングの"Ghost Of Perdition"からしっかり10分超。ここがそうなんだよ!と言葉では表現しにくいけども、曲展開、楽器の音の出し方、Voスタイル、それぞれのところどころに、このバンドってこんなにもプログレだったっけ?と思ってしまう。各楽器の音が分離されている?
こりゃープログレ・デスってされても文句言えません(笑)。まあ、基本路線の変更はなく、完全に個性を確立していて、悪く言えば新鮮さはまるでなし。ただし、よりクオリティをアップさせることで、楽曲自身に新鮮さを持たせているかも。1曲1曲の中に、曲の緩急と強弱を全て封じ込めて、かなりドラマティック。私は彼らのアルバムの中ではかなり気に入ったほうです。まだまだ聴き込み回数が少ない感じではあるけど。(純生)