ETERNAL ECLIPSE OF FROST / DUNWICH
 イタリアの女性Vo擁する暗黒トラッド・バンドの'99年リリースの3rd。先の2枚は暗黒トラッド、そしてイタリアン・プログレという趣だったのですが、本作はちょっと変わっていてびっくり。トラッドっぽくなく、もっと大仰に派手にドラマティックな音作りになっています。エレキ・ギターが泣き泣き。弾きまくりって感じですよ。オーケストレーションが派手。男声クワイヤも入ります。女性Voの美しさだけは変わらないのですが、元気に歌っているせいか、いまいち魅力半減っぽいです; 暗黒トラッドでもゴシックでもなく、普通にシンフォニックなイタリアン・プログレでいいのかも。
"Il Vento Di Aran"のキャッチーで流れるような歌メロが印象的。"Preparazione Al Trono"は派手な曲。オーケストレーションが派手。ヴァイオリン・ソロとかも入る。"La Veglia Degli Angeli"に至っては疾走メタル・ソングなのですよ; そんなわけで、1stと2ndの方が普通にいいと思うけども、2枚を聴いた後でならば、本作も面白いと思う。(純生)


NINE DESTINIES AND A DOWNFALL / SIRENIA
 元
TRISTANIAのG/Voによるノルウェーのゴシック・メタル・バンドの'07年リリースの3rdフルレンス。本作から女性Voが交替しています。可愛らしく歌ってくれるのが特徴かなあ。ルックスも可愛らしい(笑)。サウンドは基本的にはTRISTANIA時代からの流れを汲んでいます。でも、あそこまで派手にシンフォニックでドラマティックはなくて、かなり落ち着いた感じ。曲によっては激烈なデス声も入ります。クワイヤも。"My Mind's Eye"はおねいさんの歌メロがとても上品で可愛らしい曲。うん、名曲レベルです。Video Clipにもなっているんですね。…動いているおねいさんは見ない方がよかった…; "Downfall"も名曲レベル。サビの部分の高揚感がいいです。うーん、アルバム全体的にはちょっと地味さがあるのが物足りないかも。かなり上質なゴシック・メタル・アルバムには違いないけども、聴く側のハードルは最初から高いですから。おっと、Dsは元TRAIL OF TEARSの人になっていますね…って2ndからかな? (純生)


TWILIGHT COMPILATION VOL.1 / V.A.
 ドイツの
TWILIGHTレーベルがリリースしたサンプラー。リリース年不明です。デス・メタル、ブラック・メタル主体ながら、1バンドだけゴシック・メタル・バンドも収録されているのでここで紹介します。でもジャケットはどうでもいいデザインのなので、なしです; そのAMATRISがドイツの男女Vo擁するゴシック・メタル・バンド。ソプラノVoとデス声と勇ましい普通声。ゆるーいヴァイキング・メタルっぽいノリなんですけどね。2枚のアルバムをリリースしているようです。聴いてみたいです。で、他のですが、18バンド収録で、見事に名前も聞いたことないのばかりです; Editとクレジットされているのが5曲。もしかしたらこのコンピ向けに短くされちゃったのでしょうか; それはそれでレアかも?(笑) ジャンルもクレジットされていて、例えばCHRISIS NEVER ENDSはメタルコア。なるほど、こういうのがメタルコアなのかと勉強になります。ARAFELはヴァイキング・メタルのりのブラック・メタルです。途中ケルトなメロディのフィドル・ソロが入ってきて驚きます。SUN DESCENDSはスラッシュ・メタル・バンド。華奢なおねいさんがメンバーにいて、ちょっと萌え。http://www.amatris.de (純生)

'07.02.24 / It's So Easy