PERPLEXED IN THE EXTREME / EMERALD RAIN
えめらるど、れいんんん!! カナダのメロディアス・ハードの3rd。ライナーで「HAREM
SCAREMがRUBBERとなってよりポップな世界を追求している今、かつてのあの音楽性を愛するファンにとっては、EMERALD
RAINこそ救世主のような存在だろう」と書かれていますけど、ほんとそのとーり、買って聴いて、確かに、はっきり言って、メロディーの中に
「HAREM SCAREM節」といえるくらい、HAREM SCAREMっぽいものがあります(爆/だってそのくらい似てますもん)けど、個人的にはそんなことどーだっていいっす、これだけいい音を聴かせてくれるんですから!(偉大な先輩への敬意?・謎)
ギターは相当にテクニカルで、思わず、おお、Ralph Santolla?なんて思ってしまいました(MILLENIUMっぽさもけっこう感じました)。曲にもよりますけど、哀愁というより爽やかさを強く感じます。爽快感あふれるメロディー。"You",
"Open Up Your Eyes", "In This Love"が特に気に入ってます。なんか心が洗われていくような気分。 (くれ)
JUDGEMENT DAY / BAILEYS COMET
Phil Lynottが逝く直前に活動を共にしていた人を含むニュー・バンド。Dsは元SAXONのメンバー。WHITESNAKEやTHIN
LIZZYっぽい、オーソドックスなハード・ロックをやられています。ケルトっぽいメロディが導入されている曲が数曲あるのも好印象。"Spirit
Of Toumahari"はDAREっぽいケルトっぽい歌メロの曲。初めて聴く感じがしないです;
"Emerald Isle"は北アイルランドについて歌った曲。これも、モロではないけど、ケルトっぽいメロディ入り。Gary
Mooreの曲っぽい。後半に女性Voが入ってくるのもいい。"Revolution"がPhilとの共作曲。そう言われれば、Philの曲っぽいです。アルバム中では結構地味な曲かも。Philに捧げている"Wild
One"はTHIN LIZZYのカヴァーではなくて、オリジナル。でも、とてもLIZZYっぽい曲です。"Emerald"っぽいギターのメロディ出てくるし。ラストのインスト曲(セリフは入る)はずばり"Celtic
Warrior"。そりゃ期待通りのケルトなメロディ入り。 http://www.baileybrothers.co.uk/bbs.html (純生)
COLD METAL / AMBEON
元VENGEANCE〜現AYREONのArjen
Lucassenによる新たなプロジェクトは、若干14歳のキュートな女性Voをフーチュアしたゴシック・メタルっぽさもあるサウンドに挑戦。AYREONでゴシック・メタル界を代表する歌姫達と共演したことで、彼の心に何かが目覚めてしまったのでしょうか。で、アルバムよりも先に4曲入りシングルを聴きました。'01年にTRANSMISSIONレーベルよりリリース。タイトル曲はアルバム・ヴァージョンとリミックス・シングル・ヴァージョンを収録。この曲はAYREON名義の未発表曲集『AYREONOUTS
ONLY』にもプレビューという形で収録されてました。"Merry-Go-Round"はふわふわした感じの曲。アルバム未収録曲のようです。"High"はアルバム収録曲で、フルートとフィドルでCELTUSのMcManus兄弟がゲスト参加してます。で、肝心の歌姫の歌唱なのですが、ひたすら素晴らしい。緩急を付けたこんなにも艶っぽい声を今から発していて、いいのでしょうか;
THE GATHERINGのAnneke嬢をもっとフレッシュにしたような感じもします(Annke嬢がひからびている…というわけではありませんので、念のため)。ルックスもグッド。bitterさんに近づけたような気がします。 http://www.ayreon.com/ (純生)
THE RITES / GENOCIDE
福井のヘヴィ・メタル・バンドの'01年リリースのライヴ・アルバム。'00年の東京でのライヴと、'84年の福井でのライヴ音源を収録。あまり音は良くないですが、バンドの売り?のVoはしっかりと聞こえてきます。高音で歌わない低音部分が弱く感じられるのが残念。速い曲もあるけど、全体的にはやはり、ちょっとだれてしまいます。先日のライヴでも聞けたイントロが繊細なメロディの"Ibitsu"…いい曲ですが、ギターのメロディがもっと映えているといいのになと思う。 (純生)
VOL.1 / GIUNTINI PROJECT
アナログ100円盤の話はこれまでもさんざん書いてきたけど、最近はCDも安くなってきて、100〜200円レベルで買えることも多くなってきた。私が良くお世話になるのはRECOFANの「5枚1000円」コーナーなのだが、ここでの定番は世相を反映してか?「ジュリアナ・ダンスリミックス」とか「スキャットマンジョン」とかいった'90年代前半〜中盤のブームものが多い。それにしても、この両者の中古CD流通量は物凄く、アナログ100円盤のパット・ベネターをはるかに上回っていると言ってもいいだろう(?)。そんなジュリアナ・ピーヒャラCDに混ざって時々見つかるのが、この手の'90年代前半のHR/HMのCD。リアルタイムとは言え、当時なかなか手が回らなかったマイナーものが見つかると、ちょっと嬉しくなってしまう。このGIUNTINI
PROJECTは、イタリア出身のギタリスト、アルド・ギウンティーニを中心にした5人組で、ギタリストのプロジェクトにしては意外なほど歌モノを中心にしたメロディアスなHRを聴かせてくれている。ご本人(?)がギターを手にしているところのアップ写真…というジャケットから、いかにもハイテク度合いをアピールしているような感じだが、ギタープレイ自体は比較的オーソドックスという印象だ。テクニック的にはむしろ並のレベルと言ってもいいかもしれない。しかし、HARDLINEを彷彿とさせるアメリカン・ハード風の楽曲は、期待以上の出来を示しており、メロディアスHRとしては掘出し物の1つと言っても良いかもしれない。これには本当にちょっと嬉しくなってしまった。ヴォーカリストは、かなりマイルドな声質(そんなに上手くないが)なので、マイナーな例だとFROM
THE FIRE等を思い出させる感じもある。当然、捨て曲もあるが、アルバムの頭3曲はかなり良い出来で、ラストの2曲も悪くない。DOPPELER
EFFECT、MARC BONNILAといったあたりにピンとくる人は、このアルバムも要チェックだろう。 (hatch)