SONGS FOR INSECTS / THOUGHT INDUSTRY
インダストリアル・スラッシュ?バンドの'92年リリースの1stフル・アルバム。このバンド、私がゴシック・メタルを聴きだした頃に、女声入りということで買ったことがあるINNER THROUGHTと勘違いしたまま、せこせこと中古で見つけると拾ってきています; なんかMETALLICAのジェイソン・ニューステッドが発掘したそうです。変態的なリズム、メロディなのですが、スラッシュ・メタル的な疾走感があります。知的なアート集団とか、帯に書かれていますが、そんなに頭良さそうという感じではないですが。変態的なところはMEKONG
DELTAに似ているかも。でも、アコギを使ったり、Voの爽やかな声から、DEATH
ANGELの『ACT 3』に似ている感じもします。(純生)
LADYKILLERS / V.A.
'80Sメタル・ファン(マニア?)には「音が悪い」ことで定評のあるNew Renaissance Record。レーベル名もいかにもインディーズ…という感じだが、この'80Sメタル以外の何者でもないB級レーベルが'84年にリリースしたオムニバス・アルバムがこの『LADYKILLERS』である。タイトルにも現れている通り、すべて女性アーティストが参加しているバンドのみで構成されている。裏ジャケのメンバー写真も、仮に男性メンバーがいるバンドでも女性しか写していない…という徹底ぶり。女性ばかりのギャルズ・バンドはメンバー全員の写真、ヴォーカリストだけが女性の場合はその人ひとりが写っている…ということで、なんとも花盛り(?)な裏ジャケだ。マニアはそれだけで昇天か?(笑)
参加アーティストは順にBLACKLACE、HELLION、PANTARA(PANTERAではない)、QUEEN OFHEARTS、JUDY SAIYA、THE DAY AFTER、SYREN、HIGH
RISK、D.C.LACROIX、JADED LADY、DEEP FREEZEの合計11バンド。BLACKLACE、HELLION、D.C.LACROIX以外は、いずれもはじめて耳にするバンドばかりだったが、その3バンド以外はどうにもクオリティの低さは否めず、歴史の塵となっていったのもやむを得ない…というところだろうか。光るのは、やはりA(1)のBLACKLACEとA(2)のHELLION。BLACKLACEは先日ファーストアルバムを聴いたのだが、ヴォーカリストの歌唱はしっかりしているし、何より曲のクオリティが高く、ちょっと驚いた記憶がある。このオムニバスに収録された"Speed
Of Sound"も、いかにも型通りの'80Sメタルだが、その様式を愛すものにとっては拳の一つも握りそうな曲と言って間違いない。HELLIONはファーストフル『SCREAMS IN THE NIGHT』収録の"Better Off Dead"で、アン・ボレイン節…というか、この人らしい歌唱が楽しめる佳曲だ。それから、クレジットをよく眺めて気付いたことなのだが、B面ラストに収録されているDEEP
FREEZEというバンドのドラマーの名前は「Joe Novello」となっている。これってやはりあのSHADOW GALLERYのジョー・ネヴォロなのだろうか? 時期的に考えると、あり得そうな話ではあるが…。ただ、ここでのドラミングは実に平凡で、バカテクを垣間見せているということはない。音が悪いとか、つまらんとか言いながらも、何だかんだと楽しめてしまう…というようなアルバム。資料的価値は高い。
(hatch)
KEY WEST INTERMEZZO (I SWA YOU FIRST) / JOHN
MELLENCAMP
'96年リリースの『MR.HAPPY GO LUCKY』からの2曲入りのシングル。紙ジャケ。中古が安かったので拾ってみました。全米チャートの16位ぐらいまであがったようです。私が大好きだった『AMERICAN FOOL』の頃と比べると、ずっと素朴なロックです。優しいメロディでまあ悪くないです。もう1曲は'87年のライヴで、Bob Dylanの"Like A Rolling Stone"のカヴァーを、女性Voとのデュエットでやってます。 http://www.mellencamp.com/ (純生)