THE PATH TO GLORY / LEGEND MAKER
コロンビアの6人組による、メロディック・パワー・メタル。'99年の作品です。「コロンビアにメタル」という違和感から、その音楽性はとても想像できるものではありませんでしたが、これがまた…どこかジャーマンクサさを放ちつつも、ひたすらにクサいメロディのギター、そして向こう見ずに疾走する楽曲と、あまりに分かり易いバンドであります(笑)。演奏陣のクオリティ的にも難は無く、Voの声質、歌い方等をとっても輸入盤レベルの及第はいってると思います。何より、「クサく疾走している」という部分がポイントですね。レーベルも有名所のSENTINEL STEEL RECORDSだし、将来有望…と思っていたら、Key以外は全員脱退したそうで、ず〜〜っとリリース予定が未定な新譜は不安と不安でたっぷりなモノとなるでしょう。しかし、これは良い作品です。クサメタラーは聴くべし。
(chiha)
SIGMA / SIGMA
イタリアの6人組による、デビュー・アルバム。典型的な、イタリアン・クサメタル・バンドです。音質も良くなく、ジャケがなんとも微妙なので、あまり輸入盤を聴かれない人にとっては、このアルバムを聞かずに一生を終えて当然、という感じです。しかし、このバンド。何気にクオリティとメロディの質が非常に良いのです。全12曲ありますが、どれをとっても良いのです。ギターのメロディ、ヴォーカル・ライン、果ては曲の雰囲気まで、同国出身のクサ・シンフォニック・メタルとは一線を画すような洗練された、メロディアス・ハード(哀愁系)のようなメロディを持ってますね。それでいて、クサく疾走してます。泣きのギターに、出番を逃さないKeyもとても良い感じです。特に、"Minded Walls"〜"Legacy"〜"Follow
the Sign"の流れは素晴らしいです。マイケル・センベロのカヴァーである"Maniac"、恥ずかしながら自分は原曲を知りません…。しかしながら、このバンドらしいメロディを備え、それでいてこのアルバム全体の雰囲気を、決して損なわない出来になっていると思います。期待の新人です。まぁ、これも古いアルバムですが…。
(chiha)
REBIRTH / ANGRA
ブラジルのシンフォニック・ヘヴィ・メタル・バンドの'01年リリースの3rd。1stしか聴いてないのですが、あれは好きでした。で、Voが変わったとかで、ちょっと興味あり。前任者と似たような感じで、歌声で艶があっていいすね。そして全然劣ってないです。上手い人見つけてきましたねー。イントロに続く"Nova Era"の大仰さの素晴らしいこと。ありがちな感じがしないでもないですが、ちょっとさっぱりし過ぎていますが、いい曲と思います。他の曲もシンフォニックなパートやクワイアにお!と思う部分はあるものの、まあ私には向いていない爽やかで前向きな楽曲でありました。 (純生)