A NIGHT AT THE OPERA / BLIND GUARDIAN
 ドイツのベテラン・ジャーマン・メタル・バンドの'02年に出された作品です。中身は、もぅ自分的に、すんばらしぃーーの一言ですね。と言うのも、自分がBLIND GUARDIANを好きになったきっかけと成った作品が、この『A NIGHT AT THE OPERA』だからです。さて、中身ですが、作品全体が、キャッチーかつ、クワイヤーでクサクサで、自分的に、もぅたまりません…(汗)。ていうか、1曲目の"Precious Jerusalem"からいきなりクサクサで、2曲目の"Battle Field"では、クサメタル系でのお約束的な曲で、自分、悶絶こきました…(笑)。続いて4曲目の"Sadly Sings Destiny"は、なんか自分的にシングル向けな曲に感じました。そして、シングルにもなった長編曲の10曲目"And Then There Was Silence"は14分近くもあるのに、全然長さを感じさせない曲のように感じました…自分。結論を言わさせてもらいますと、この作品、自分的にクサメタルの名盤…ってな感じです。    (クサブラメタラー)


DARK MOOR / DARK MOOR
 スペインの最強クサメタル・バンドの'03年に出された作品です。さて、この作品からは、前任のヴォーカル、エリサおねいさんから新任のヴォーカルのAlfred Romero氏が入りました。自分が最初に一聴した時の感想は、"やっぱ、前任のヴォーカルのエリサおねいさんの方が良いなーー"っと思いましたが、この新任のヴォーカルAlfred Romero氏のボーカル、SKYLARKやら、DREAM TALE、FRETERNIA等の色々なクサメタルを普段から聴いてるせいか、自分、この作品を聞き込んで行く内に、次第に良く成ってきました…(薄笑)。自分が気に入った曲は、既にインターネットで、ダウンロードして聴きまくっていた5曲目の"From Hell"(シングルでも出ました)、12曲目の"The Dark Moor"です。他にも良い曲は、ある事にはあるのですが、なんか…妙に…衝撃が弱く感じられました…(涙)。特にもうちょっと迫力があって欲しい曲は、2曲目の"Eternity"や4曲目の"Philip The Second"、8曲目の"Wind Like Stroke"等が、なんか個人的には、今作の出来自体が、良い意味でメジャー感が強くなっただけに、もったいないなーって思いました…(大汗)。しかしまぁ、なにわともあれ、次作がどんな感じになるか、自分、ひじょーーーーに楽しみです。ちなみにこのDARK MOORのレビューを書いている時期はまだ、日本盤がまだ出ていませんが、ボーナス・トラックとか付くのでしょうか…??  http://www.dark-moor.com/   (クサブラメタラー)


EMPEROR OF THE BLACK RUNES / DOMINE
 イタリアの5人組による、エピック・パワー・メタル・バンドの4thアルバム。前作、前々作とSOUNDHOLICから国内盤をリリースしていましたが、今作からはマーキーに移ってのリリースとなりました。系統としては、1stの頃から一貫して貫かれている熱い熱い楽曲、エピック要素をふんだんに盛り込んだ歌詞、そして最早このバンドの顔と言っても過言で無さそうな、広いレンジを持つ超絶ハイトーンの持ち主、モーヴィ氏の存在感ですね。前作でも、あまりに熱い疾走曲"The Hurricane Master"でそのテのファンのツボを鷲づかみにしたというのに、今作でも同様、いやそれ以上のテンションと表現力、歌唱力で聴く者の耳を広く刺激してくれます。そこに疾走感のある楽曲、ツイギターの流麗なリフ&ソロに、シンフォニック・アレンジが加わるのだから、もうたまりません。昨今のメロスピ・クサメタル・バンドだと、1stは良かったけど2ndではやれ方向性が変わっただの、洗練されて微妙だの、色々変化があったりするものですがこういうバンドの良さっていうのは、やりたい事、そしてその音楽に一貫性がある事。「多分こういう内容なんだろうな」と想像がついてしまうかもしれないけど、それでいて期待通り、むしろその期待を信念を持って上回る力を持っているタイプが多いんですよね、こういうバンド。安心して聴けるバンドです。いや、安心というよりは、拳を握らずには聞けない一枚かも…(笑)。ひたすらに熱いのです。http://www.dominetruemetal.com/    (chiha)


LIGHT THIS CITY / FAITHFULL
 ポルトガル産メロディアス・ハードFAITHFULLによるデビュー盤('03年)。夜景のジャケットが曲を聴く前からロマンティックな気分にさせてくれるけれど、混沌とした世界を描く暗黒系ばかり耳にしていると落着きがあってムードのある音が恋しくなるもの…南欧はクサメタルの量産地域であるためか他のジャンル(ここではHR/HMに限る)はあまり盛んではないと捉えている方が少なくないようだが、ここ最近ちょこちょこと良質なメロディアス・ハードが頭角を現してきており、その動向からは目が離せそうにない状況にある。DJが好んでかけそうな親しみやすいメロディを至る所に織り込んだ曲、ジョン・ボン・ジョヴィを彷彿とさせるような心温まる男性Voは、青空を見ているときのように爽やかな気分にさせてくれる。お薦め曲は"Light This City"(1曲目)、"Melting Your Ice"(7曲目)、"Learned My Lesson"(8曲目)。BON JOVIやJOURNEY辺りが好みという方に、猛プッシュしたい作品である。    (Little Rock)


RENEGADE / HAMMERFALL
 スウェーデン産メロディック・メタルHAMMERFALLによる'00発表作(USA盤)。騎士が描かれたジャケットを見ているだけでワクワクしてくるけれども、ジャーマン・メタルからの影響が色濃くでた作品に仕上がっているところは同郷のNOCTURNAL RITESを思い起こさせたりする。Guitarを主体にした音作りになっているものの曲によっては荘厳なKeyを絡ませてくるなどドラマ性に溢れており、一度聴いただけでもクセになってしまう泣かせのメロディは我々日本人の感性に訴えかけてくること間違いなし!いつ死んでしまうか分からないという極度の緊張状態に置かれている騎士達の息遣いが、どこからか聞こえてきそうである。"Renegade"(3曲目)、"The Champion"(8曲目)はMDに録音して週に2,3度は聴いている超お気に入り! ヨアヒム・カンスのヴォーカルは弱すぎて頼りにならないという人もいるけど、いくらスキルを磨いたって皆がロブ・ハルフォードやマイケル・キスクになれるわけではないし、大体ちょっと苦しそうでもある程度歌えていれば良いではないか! メロディが良ければ音楽全体を認めてしまえる寛容さを持っているところが、クサメタル・ファンのいいところかもしれないと思うこの頃。それにしても、鋼鉄のオーラを発しているオスカー・ドロニャック(Guitar)はいつ見てもカッコイイ! (Little Rock)