COMPLICATED / AVRIL LAVIGNE
 デビュー・アルバム『LET GO』からのファースト・シングル('02)。NHK教育テレビで放送され好評を博しているドラマ(海外)「サブリナ」にも出演するなどより活動的になっているAvril Lavigneの、正直でまっすぐなキャラクターが大好きだ。「私は私だから…」という意思のつよさを露わにする姿勢に何故だか勇気付けられてしまう今日この頃…どんなタイプのリスナーでも受け入れてしまえるキャパシティーの広さをもったフレンドリーな音に接していると、とっても和やかな気分になる。誰かに今の気持ちを分かってほしいと感じることは多々あるけれども、あらゆる人が持つであろうそんな思いを共有しあえる場を提供してくれるのがまさにAvrilだ。怒り狂っているだけではない、ただ悲しみに暮れているわけでもない…迷いながらも前へ向かって進んでいこうとするポジティヴさを携えたAvrilの楽曲は、立ち向かえないかもしれないぐらいの困難を打破するためのヒントを与えてくれる。温もりさえ感じられてしまうほど人間味に溢れている"Why"(3曲目)で泣き、"Complicated"のヴィデオを見て暴れた。ある特定のアーティストを信じつづけることは結構難しいことだけれども、つねにファンとともに在りつづけてくれるAvrilならば自分を捧げられるかもしれないと思えてしまう。全ロック・ファンにお薦めしたい一品!  (Little Rock)


SK8ER BOI / AVRIL LAVIGNE
 デビュー・アルバム『LET GO』からのセカンド・シングル('02年)。バスケに飽きたらスケボーに乗ってシティーへGo…なんて生活に心底憧れていた時期もあったのだけど、最近はすっかりインドア派になってしまった(泣)。アウトサイダーの話を夢中になって読んでいた頃(高校時代)は今に比べてもっと夢があったのかもしれない…『肩に力をいれた窮屈な生き方なんかしないでさぁ〜、好きなようにしなよ。難しいことなんか考えないで、今を大切にしなきゃ。バックレたり騒いだりできるのも若いうちだけなんだし…だいたい、人生は一回きりだよ!』なんてことをAvrilが言っているかどうかは分からないけれども、『何してもパッとしないんだよな〜』とか『何したらいいか分かんないんだよな〜』と思い悩んでいるティーンに最も同情的なシンガー・ソングライターだと思う。Avrilは忘れてしまった何かを思い出させてくれる上に、いつも気持ちを楽にしてくれる…Avril LavigneやMichelle Branchといった真実を語ることができるアーティストの曲に耳を傾けている時にこそ本当の自分に帰ることができるのだということを初めて気付かせてくれたのは、他ならぬ"Sk8er Boi"(1曲目)だ。"Get Over It"(2曲目)も要チェック!!  (Little Rock)


創世記〜ザ・ベスト・オブ・ザバダック / ZABADAK
 '92年リリースの初期の15曲入りベスト・アルバムです。ベストだけあって、いい曲が並んでいますねー。乱暴に扱うと壊れてしまいそうなぐらいに繊細なキュートな女性Voには、ほんとくらくらしちゃいます。男性Voはいらないと思うのですが、このベストは女性Vo曲がやたら多く収録されているのは、意図的なのでしょうか。それともベスト・アルバムの選曲をすると、こうなるのかな。"ガラスの森"のリコーダーがいいです。そして私が一番好きな"ポーランド"はインスト曲なのですが、リコーダーはいいし、とても盛り上がる曲調です。民族音楽的なメロディがいいです。ライヴでは、なんとお客さんも一緒にリコーダーで演奏に加わってしまうとか! 凄い話です。    (純生)